【Z-9 のインカム】おすすめは?専用2機種と「Gen3 では通じない3つの落とし穴」

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【Z-9 のインカム】おすすめは?専用2機種と「Gen3 では通じない3つの落とし穴」

【Z-9 のインカム】おすすめは?専用2機種と「Gen3 では通じない3つの落とし穴」

 

SHOEI Z-9 の予約を入れた(あるいは入れようとしている)。そこまでは決まった。問題はその次だ。

Z-9 の目玉は、Z-8 では非対応だった SHOEI COMLINK に対応したことだ。「ついに Z シリーズもインカムがすっきり付く」と聞いて、どれを買うか調べ始めた人は多いだろう。ところが調べるほど、こんな引っかかりが出てくる。

  • 対応インカムは結局どれなのか。GT-Air 3 用に見ていた機種はそのまま使えるのか
  • 「COMLINK 対応」と書いてあるのに、なぜ別売アダプターの話が出てくるのか
  • 今使っているインカムは、Z-9 でも使い回せるのか

先に言っておく。Z-9 のインカム事情は、同じ COMLINK 対応の GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3(以下 Gen3)とは別物だ。 Gen3 の情報を読んで「Z-9 も同じだろう」と進めると、かなりの確率で外す。

この記事では、SHOEI/サイン・ハウス/SENA/Cardo の各公式情報をもとに、

  • Z-9 に付けられるインカムの全体像
  • Gen3 では通じない3つの落とし穴(と、サイズによる制約)
  • 手持ちのインカムを活かせるケース・活かせないケース
  • ヘルメット本体にいくら足すことになるのか(総額)

を整理する。読み終えたときに、自分のサイズと手持ち機種に応じて「何を買うか」「買わずに済ませるか」が決まっていることを目指した。

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含む。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがある。評価・紹介内容は公式情報に基づく独自の調査によるもので、報酬の有無で内容を変えていない。Z-9 本体および SHOEI COMLINKアダプターは執筆時点で発売前のため、これらについては SHOEI 公式情報へのリンクのみを掲載している。

結論:Z-9 のインカムは「専用2機種+アダプター」か「汎用を外付け」の実質2択

先に結論を示す。Z-9 に付けるインカムの選択肢は、次の3つに整理できる。

# 選択肢 追加費用の目安(税込) 誰向けか
専用ビルトイン+COMLINKアダプター(B+COM SX1/SENA SRL3) 約51,700〜60,280円 収まり・見た目を最優先。新しく買う人。XS〜XXL サイズ限定
汎用インカムを外付け 0円〜(手持ちがあれば0円) 機能・価格を優先する人。XXXL・XXXXL の人は現状これ
発売後の情報を待つ ── 手持ちが B+COM 7X 系の人/大きいサイズを選ぶ人

ポイントは3つある。

ひとつ目。専用設計インカムは2機種しかない。 サイン・ハウス製 B+COM SX1 と SENA 製 SRL3 だ。Gen3 では専用ビルトインが4機種あり、最安は Cardo 4X-S の約46,800円(税込)になる。その Cardo の2機種が、Z-9 では選べない。

ふたつ目。「COMLINK 対応」と書いてあっても、本体だけでは付かない。 別売の「SHOEI COMLINKアダプター」(3,300円・税込)が必要になる。Gen3 の専用機はアダプターなしで装着できるので、ここは前提が変わる。

みっつ目。サイズによっては、そもそも選べない。 COMLINKアダプターが対応するのは XS〜XXL で、XXXL・XXXXL は現時点で非対応だ(SHOEI 公式)。ヘルメットのサイズ選びが、そのままインカムの選択肢を左右する。

つまり Z-9 は、COMLINK に対応して「すっきり付くようになった」一方で、選択肢そのものは Gen3 より狭い。この記事の残りは、その狭さの中身を一つずつ確かめていく作業になる。

なお、専用インカムでないと仲間と通話できない、ということはない。誰と通話できるかは通信方式(メッシュか Bluetooth か、同じブランドか)で決まる話で、ヘルメットへの装着方式とは別の問題だ。ここは先に切り分けておきたい。

Gen3 と同じつもりで選ぶと外す──Z-9 で通じない3つの落とし穴

ここが本記事の核心だ。ネット上の「SHOEI 専用インカム」の情報は、そのほとんどが Gen3(GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3)を前提に書かれている。Z-9 にそのまま当てはめると、3つの点で食い違う。

落とし穴①:専用ビルトインは「4機種」ではなく「2機種」

Gen3 の専用ビルトインインカムは4機種ある。SENA SRL3、B+COM SX1、そして Cardo の PACKTALK-S と 4X-S だ。とくに2026年5月発売の Cardo 4X-S(約46,800円・税込)は専用機の最安として存在感がある。なお Cardo の SHOEI 専用2機種は、国内価格が media 報道による参考値で、国内正規代理店の公式製品ページでは確認できていない(詳細は「GT-Air 3 のインカム」を参照)。

だが、Cardo の2機種は Z-9 の対応表に入っていない。

Cardo 公式は 4X-S の対応を「SHOEI NEOTEC 3・GT-AIR 3・J-CRUISE 3」と明記しており、PACKTALK-S も同じ3機種のみを対象としている(出典:Cardo 4X-S 公式Cardo PACKTALK-S 公式)。Z-9 の名前はどこにも出てこない。

一方の SHOEI 公式は、Z-9 で装着できるインカムとして B+COM SX1 と SENA SRL3 の2機種のみを挙げている(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。両社の情報は食い違っていない。Z-9 の専用ビルトインは2機種、というのが現時点の答えだ。

この結果、Gen3 で最安だった約46,800円という選択肢が、Z-9 では消える。Z-9 の専用機の下限は B+COM SX1 の 48,400円(税込)(出典:サイン・ハウス B+COM SX1)になる。

Gen3 側の5つの選択肢を前提に検討していた人は、「GT-Air 3 のインカム」と読み比べると、その差がはっきりする。

落とし穴②:「COMLINK 対応」でも、本体だけでは付かない

次が、いちばん誤解されやすい点だ。

Gen3 の専用ビルトイン(SRL3・SX1 など)は、ヘルメット側に用意された「インターコムベースカバー」の位置へ、アダプターなしでそのまま収まる設計だ。だから Gen3 では「専用機を買えば追加費用はゼロ」で話が終わる。

Z-9 は違う。 SHOEI 公式は Z-9 について、イヤースペースに加えマイク装着用の専用スペースを設けたうえで、「SHOEI COMLINKアダプター」をオプションパーツとして販売するとしている。このアダプターを使うことで、B+COM SX1 と SENA SRL3 を装着できる(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。

価格は 3,300円(税込・税抜3,000円)(出典:SHOEI 公式 SHOEI COMLINKアダプターSHOEI 公式 Z-9 オプション&リペアパーツ)。

金額としては大きくない。だが「専用機を買えば完結する」と思って予約すると、手元に届いてから足りないものに気づくことになる。ヘルメットを予約する段階で、この3,300円を計算に入れておきたい。

落とし穴③:旧 SRL2・SRL-MESH は、アダプターでも移せない

Gen3 には、もうひとつ知られざる救済策がある。SHOEI 純正の「SRLアダプター」(2,200円・税込)だ。これを使えば、GT-Air II 世代で使っていた SENA 製 SRL2・SRL-MESH を Gen3 のヘルメットへ移せる(出典:SHOEI 公式 SRLアダプター)。5万円台の買い直しが2,200円で済む、という話だ。

Z-9 では、この道が塞がっている。

SHOEI 公式は Z-9 の COMLINKアダプターについて、SENA 製 SRL・SRL2・SRL-MESH には非対応と明記している(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。加えて、SRLアダプター側の対応ヘルメットも NEOTEC 3/GT-Air 3/J-Cruise 3 の3機種で、Z-9 は含まれない(出典:SHOEI 公式 SRLアダプター)。実際、Z-9 のオプション&リペアパーツ一覧に載っているインカム関連パーツは、COMLINKアダプター1点だけだ。

したがって、旧 SRL 系を使ってきた人が Z-9 に乗り換える場合、インカムは買い直しになる。ここは正直に受け止めるしかない。

【サイズ注意】XXXL・XXXXL はアダプター非対応。ヘルメット選びと連動する

3つの落とし穴に加えて、もうひとつ見落とせない制約がある。

COMLINKアダプターが対応するのは、XS〜XXL のサイズだ。XXXL・XXXXL は現時点で非対応とされている(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。

Z-9 は XS から XXXXL までの8サイズ展開で、大きいサイズまで用意されているのが特徴のひとつだ(出典:SHOEI 公式 Z-9 スペック)。だがその上位2サイズを選ぶと、専用ビルトインという選択肢そのものが消える

さらに厄介なことに、汎用インカムをきれいに付けるための純正品「SHOEI Universal Com Holder」(2,860円・税込)の対応機種一覧にも、Z-9 は含まれていない(Z-8 は含まれている。出典:SHOEI 公式 SHOEI Universal Com Holder)。

つまり XXXL・XXXXL を選ぶ人には、現時点で純正パーツを使ってインカムを収める道が用意されていない。各インカムに付属するクリップや両面テープでの外付けになる。

これは「大きいサイズを選ぶな」という話ではない。サイズが決まっている人は、インカムの前提が変わると知ったうえでヘルメットを選んでほしい、ということだ。なお SHOEI 公式は「現時点で非対応」という書き方をしており、将来的な対応の可否までは示していない。発売後に案内が更新される可能性はある。

Z-9 のインカム選びで得られること

ここまでの整理を押さえると、次の3つが手に入る。

  1. 買ってから「付かない」を避けられる。 Cardo の専用機、旧 SRL 系、大きいサイズ──いずれも「買ってから気づく」と痛い。予約の段階で除外できる。
  2. 総額を予約前に確定できる。 ヘルメット本体にいくら足すのかが、0円から約60,280円までの幅で具体化する。
  3. 手持ちを活かせるか、諦めるかを判断できる。 使い回せるケースと、買い直しになるケースの線引きがはっきりする。

この3つが本当に成り立つのか、根拠を順に見ていく。最後に対応表と総額を整理する。

根拠1:SHOEI 公式が名指しするのは SX1 と SRL3 の2機種だけ

ひとつ目の「付かないを避けられる」を支えるのが、SHOEI 公式の記述そのものだ。

SHOEI は Z-9 の製品ページで、COMLINKアダプターを使うことで装着できる機種として、サイン・ハウス製 B+COM SX1SENA 製 SRL3(XS〜XXL サイズのみ対応)を挙げ、あわせて SENA 製 SRL・SRL2・SRL-MESH には非対応と明記している(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。

ここで、情報の出どころについて正直に書いておきたいことがある。

Z-9 への対応を明記しているのは、現時点で SHOEI 公式だけだ。 サイン・ハウスの B+COM SX1 製品ページに載っている対応ヘルメットは NEOTEC 3/GT-AIR 3/J-CRUISE 3 の3機種(出典:サイン・ハウス B+COM SX1)、SENA の SRL3 製品ページも GT-Air 3/NEOTEC 3/J-Cruise 3 の3機種で(出典:SENA SRL3)、どちらもまだ Z-9 を掲載していない

これは「両社が Z-9 に対応しない」という意味ではない。Z-9 がまだ発売前(2026年9月発売予定)だからだ。 ヘルメットメーカー側が対応を発表し、インカムメーカー側の対応表が後から追いつく、という順序は自然な流れといえる。

とはいえ、購入時点でどちらの案内を根拠にできるかは知っておいて損はない。現時点の根拠は SHOEI 公式であり、発売が近づけばサイン・ハウス・SENA 側の対応表も更新されるはずだ。心配なら、購入前に販売店で最新の適合を確認してほしい。

根拠2:COMLINKアダプターは、Gen3 のアダプターとは別物

ふたつ目の「総額を確定できる」ためには、そもそもこのアダプターが何なのかを知っておく必要がある。名前が似た製品が複数あり、取り違えると余計な出費になる。

Z-9 用の「SHOEI COMLINKアダプター」は、左右のスイッチユニット用アダプターパーツと、後頭部のバッテリーユニット用アダプターパーツの計3点で構成され、クリップ式で Z-9 のシェルに装着する(出典:モトメガネ掲載 SHOEI ニュースリリース)。

一方、Gen3 で使うアダプター類(B+COM SHOEIアタッチメント3 など)は、ヘルメットに標準装着されている「インターコムベースカバー」と交換する方式だ。取り付けの考え方そのものが違う。 Gen3 用のアダプターを Z-9 に流用する、という発想は成り立たない。

紛らわしいのは、SHOEI 純正のアクセサリーに「アダプター」と名の付く製品が3つあることだ。

SHOEI 純正品 価格(税込) 対応ヘルメット Z-9 に使えるか
SHOEI COMLINKアダプター 3,300円 Z-9 シリーズ (これが Z-9 用)
SRLアダプター 2,200円 NEOTEC 3/GT-Air 3/J-Cruise 3 ×
SHOEI Universal Com Holder 2,860円 14シリーズ(X-Fifteen/X-Fifteen Carbon/X-Fifteen 02/X-Fourteen/Z-8/Z-7/RYD/Glamster/EX-ZERO/J-FORCE IV/J・O+/J・O/HORNET ADV/WYVERN ∅。Z-9 は含まれない ×

(出典:SHOEI 公式 アクセサリー一覧SHOEI COMLINKアダプターSRLアダプターSHOEI Universal Com Holder。確認日 2026年8月)

Z-9 に使えるのは、いちばん上の「SHOEI COMLINKアダプター」だけだ。 名前に COMLINK と付いているぶん、「COMLINK 対応ヘルメット全般に使えるもの」と思われがちだが、対応は Z-9 シリーズに限られる。

逆に言えば、Gen3(GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3)を持っている人がこの COMLINKアダプターを買っても使えない。Gen3 側でどのアダプターを選ぶかは「SHOEI COMLINK アダプター解説」で整理している。

なお、COMLINKアダプターの発売時期は執筆時点で確認できていない。Z-9 本体と同時なのか、前後するのかは要確認だ。ヘルメットを予約する際に、販売店へあわせて確認しておくのが確実だろう。

根拠3:他ブランド・手持ち機種はどうなるか

みっつ目の「手持ちを活かせるか判断できる」を、ブランド別に見ていく。

Cardo(PACKTALK-S・4X-S)──公式の対応表に Z-9 はない

前述のとおり、Cardo の SHOEI 専用2機種は、公式が対応を「SHOEI GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3」に限定して案内している(出典:Cardo 4X-S 公式Cardo PACKTALK-S 公式)。SHOEI 側の Z-9 対応インカムにも Cardo 製品の名前はない。

現時点では、Z-9 で Cardo の専用ビルトインは選べないと考えるのが妥当だ。 ただし Cardo の汎用機(PACKTALK PRO・EDGE・NEO など)を、クリップ式マウントで外付けすること自体は可能だ。専用の収まりを諦めれば、Cardo を使い続ける道は残る。

B+COM 7X・7X EVO──Gen3 なら0円。だが Z-9 は確認できない

ここは慎重に書きたい。

Gen3 では、B+COM のフラッグシップである 7X・7X EVO がアダプターなしでそのまま装着できる。サイン・ハウスは公式FAQで「B+COM 7X/EVO は『B+COM SHOEIアタッチメント3』を使用せずに NEOTEC3/GT-Air3/J-Cruise 3 へ取付けることが可能」と明言している(出典:サイン・ハウス公式FAQ)。追加費用ゼロで付く、という大きな利点だ。

ただし、この FAQ が対象としているのは Gen3 の3機種だけで、Z-9 の記載はない。 そして SHOEI 公式が Z-9 の COMLINKアダプターの対応機種として挙げているのも、SX1 と SRL3 の2機種のみだ。

したがって現時点では、7X・7X EVO が Z-9 に付くかどうかは公式に確認できない。「Gen3 で付いたから Z-9 でも付く」とは書けないし、「付かない」と断定する根拠もない。7X 系を持っている人は、発売後の各社の案内を待つか、サイン・ハウスに直接確認するのが確実だ。

7X EVO 自体の実力が気になる人は「B+COM 7X EVO レビュー」を参照してほしい。

SENA の汎用機(60S EVO・50S・SPIDER ST1 など)──外付けになる

SENA の汎用モデルを Z-9 の COMLINK スペースに収めるためのアダプターは、公式に確認できなかった。Gen3 でも同種のアダプターは確認できておらず、状況は変わらない。

SENA で一体感を求めるなら、専用設計の SRL3(約56,980円・税込)が現実的な選択肢になる。手持ちの汎用機を使い続けるなら、付属のクリップや両面テープでの外付けだ。通話・音楽・ナビといった機能面で困ることはない。収まりと見た目で専用機に一歩譲る、という理解でよい。

Z-8 から乗り換える人へ──純正ホルダーは引き継げない

Z-8 で汎用インカムを使ってきた人に、ひとつ注意がある。

Z-8 は COMLINK 非搭載のため、汎用インカムをきれいに付ける純正品として「SHOEI Universal Com Holder」(2,860円・税込)が用意されていた。しかし、その対応機種一覧に Z-9 は含まれていない(出典:SHOEI 公式 SHOEI Universal Com Holder)。

Z-9 は COMLINK 搭載モデルなので、SHOEI の想定としては「COMLINKアダプター+専用機」を使ってほしい、ということだろう。ただし前述のとおり XXXL・XXXXL はそのアダプターが非対応で、かつ Universal Com Holder も対象外だ。大きいサイズの人は、純正の受け皿が現状どちらもないという状態になる。

汎用インカムをどう選ぶかは「汎用インカムのおすすめ」で整理している。

対応表:Z-9 に何が付くか(2026年8月時点)

ここまでを一覧にまとめる。Z-9 は発売前のため、すべて執筆時点の公式情報にもとづく整理であることに注意してほしい。

装着方式 機種 追加で必要なもの 価格(税込・目安)
専用ビルトイン B+COM SX1 SHOEI COMLINKアダプター(3,300円) 48,400円+3,300円=約51,700円
専用ビルトイン SENA SRL3 SHOEI COMLINKアダプター(3,300円) 56,980円+3,300円=約60,280円
対応表になし Cardo PACKTALK-S/4X-S ── Cardo 公式の対応は Gen3 の3機種のみ
非対応 SENA SRL/SRL2/SRL-MESH ── SHOEI 公式が非対応と明記
要確認 B+COM 7X/7X EVO ── Gen3 ではアダプター不要。Z-9 は公式に確認できず
外付け 汎用インカム全般(SENA 60S EVO・50S・Cardo PACKTALK PRO 等) なし(クリップ/両面テープ) 手持ちなら0円
サイズ制限 XXXL・XXXXL の Z-9 ── COMLINKアダプター非対応。汎用の外付けのみ

(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページSHOEI 公式 Z-9 オプション&リペアパーツサイン・ハウス B+COM SX1SENA SRL3 パッケージCardo 4X-S 公式。確認日 2026-08-06)

対応する専用インカム2機種は、いずれも現行製品として販売中だ。最新価格・在庫は各販売ページで確認できる。

B+COM SX1(専用ビルトイン・48,400円/Z-9 では COMLINKアダプター3,300円が別途必要)

B+COM SX1

B+COM SX1 を楽天市場で見る

SENA SRL3(専用ビルトイン・56,980円/Z-9 では COMLINKアダプター3,300円が別途必要)

Sena セナ SRL3 SOUND BY Harman Kardon GT-Air 3 NEOTEC J-Cruise インカム・インターコム 電子機器類

SENA SRL3 をAmazonで見る

SHOEI COMLINKアダプター(3,300円・税込)は執筆時点で発売前のため、販売リンクがない。最新の入手情報は SHOEI 公式で確認してほしい。

SHOEI 公式 SHOEI COMLINKアダプター

価格と総額:Z-9 本体にいくら足すのか

判断しやすいよう、Z-9 本体を基準にした総額で並べておく。

Z-9 のメーカー希望小売価格は、ソリッド(全6色)が71,500円、グラフィック「Z-9 BURNSIDE」(4配色)が85,800円、スペシャル「Z-9 DIGGIA ECHO」が88,000円(いずれも税込)だ(出典:SHOEI 公式 Z-9 製品ページ)。ここに、選択肢ごとの追加費用を足すとこうなる。

選択肢 追加費用(税込) ソリッドとの合計(目安)
手持ちの汎用インカムを外付け 0円 71,500円
COMLINKアダプター+B+COM SX1 約51,700円 約123,200円
COMLINKアダプター+SENA SRL3 約60,280円 約131,780円

専用ビルトインを選ぶと、ヘルメットとほぼ同額がもう一度かかる計算になる。ここを「見た目と収まりに払う価値がある」と考えるか、「まず走れる状態にして、インカムは後で」と考えるかは分かれるところだ。

なお、専用機のほうが通話性能が高い、ということではない。専用設計が買っているのは収まり・見た目・風の当たりであって、通信方式や音質は各インカムの素の性能で決まる。ここは混同しないでおきたい。

Z-9 本体は2026年9月発売予定で、執筆時点ではナップス・2りんかんなどの販売店で予約受付が始まっている(出典:ナップス2りんかん)。COMLINKアダプターの発売時期は未確認のため、予約時に販売店へ確認しておくとよい。

SHOEI 公式 Z-9 製品ページ

規格と技適──インカムを付けても Z-9 の安全性は変わらない

「ヘルメットに穴を開けたり部品を付けたりして、規格は大丈夫なのか」という不安を持つ人がいる。ここを整理しておく。

Z-9 は JIS(日本産業規格)に適合したモデルだ(出典:SHOEI 公式 Z-9 スペック)。また、乗車用ヘルメットを国内で販売するには PSC マークの表示が法的に必須で、Z-9 も国内正規品として対象になる。JIS は国が定める任意規格、PSC は義務──役割が違う制度であり、どちらが上という関係ではない。

そのうえで押さえておきたいのは、インカムはヘルメットの安全規格(JIS・PSC)の対象製品ではないということだ。インカムを装着したからといって、ヘルメットが取得している規格の扱いが変わる性質のものではない。

インカムで関わる法令上の論点は、無線機としての技適(技術基準適合証明)だけだ。 国内で正規に流通している製品を選べば、この点は問題にならない。

ただし、以下は守っておきたい。

  • 取り付けは各メーカーの公式手順に従う。 COMLINKアダプターは Z-9 のシェルにクリップで装着する部品であり、メーカー指定の方法がある
  • メーカー指定の範囲を超える加工はしない。 帽体に穴を開けるような改造は、安全性に関わる
  • 不安があれば購入店に相談する。 ヘルメットは安全装備であり、無理に自分で作業する必要はない
  • 保証への影響は購入店・メーカーに確認する。 アダプター装着が保証をどう扱うかについて、公式見解は確認できなかった

向いている人・向いていない人

専用ビルトイン(SX1/SRL3)+COMLINKアダプターが向いている人

  • インカムを新しく買うつもりで、外観の仕上がりを重視する
  • 本体の出っ張りや配線の露出をなくしたい
  • 風の当たりをできるだけ抑えたい
  • ヘルメット代に加えて5万円前後を出せる
  • サイズが XS〜XXL に収まる

専用ビルトインが向いていない人

  • XXXL・XXXXL を選ぶ(アダプターが非対応)
  • すでに満足して使っているインカムがある
  • ヘルメット代の直後に5万円超の追加は避けたい
  • 複数のヘルメットで1つのインカムを付け替えて使いたい(専用機は付け替えの自由度が下がる)
  • Cardo で揃えたい(Z-9 対応の専用機がない)

汎用インカムの外付けが向いている人

  • 手持ちのインカムがあり、機能に不満がない
  • まず走れる状態を優先したい
  • 大きいサイズを選ぶ
  • 収まりより価格・機能を重視する

「発売後まで待つ」が向いている人

  • 手持ちが B+COM 7X・7X EVO(Z-9 での可否が公式に未確認)
  • XXXL・XXXXL を購入予定で、今後の対応拡大に期待したい
  • 実機での装着例・レビューを見てから決めたい

SX1 と SRL3、どちらを選ぶか

Z-9 の専用ビルトインは2機種しかないので、選ぶとなれば二択になる。要点だけ挙げる。

  • 価格差は8,580円(SX1 48,400円/SRL3 56,980円・いずれも税込)。アダプター3,300円はどちらも共通で必要
  • B+COM SX1 はサイン・ハウスの国産インカム。国内サポートと操作性に強みがある
  • SENA SRL3 はメッシュ通信に対応し、大人数のグループ走行で強い

通信方式・通話時間・防水性能まで含めた比較は「SRL3 vs SX1 比較」で詳しく扱っている。この記事は「Z-9 では2機種しか選べない」という前提の確定までを担い、二択の決着はそちらに預ける。各機種の単体評価は「SENA SRL3 レビュー」「B+COM SX1 レビュー」を参照してほしい。

GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3 も検討しているなら

Z-9 と並行して Gen3 のヘルメットも見ている人へ。インカムの前提はまったく違うので、混同しないでほしい。

項目 Z-9 Gen3(GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3)
専用ビルトイン 2機種(SX1・SRL3) 4機種(+Cardo PACKTALK-S・4X-S)
専用機の最安 48,400円(SX1) 約46,800円(Cardo 4X-S)※
アダプター 必須(3,300円) 専用機は不要
旧 SRL2・SRL-MESH の流用 不可 SRLアダプター2,200円で可
B+COM 7X・7X EVO 公式に確認できず アダプター不要で装着可(0円)
サイズによる制限 XXXL・XXXXL はアダプター非対応 全サイズ共通

※ Cardo の SHOEI 専用2機種(4X-S・PACKTALK-S)の国内価格は media 報道による参考値で、国内正規代理店の公式製品ページでは確認できていない。

インカムの選択肢の広さを重視するなら、Gen3 のほうが有利だ。ヘルメットごとの詳細は次の記事にまとめている。

よくある質問(FAQ)

Q. Z-9 にインカムを付けるのに、COMLINKアダプターは必ず必要ですか?

専用ビルトイン(B+COM SX1・SENA SRL3)を使うなら必要だ。SHOEI 公式は、Z-9 に「SHOEI COMLINKアダプター」を使うことでこの2機種を装着できると案内している。価格は3,300円(税込)。汎用インカムをクリップや両面テープで外付けする場合は、このアダプターは要らない。

Q. GT-Air 3 用の Cardo 4X-S や PACKTALK-S は Z-9 に付きますか?

Cardo 公式が案内している対応ヘルメットは SHOEI GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3 の3機種で、Z-9 の記載はない。SHOEI 公式が Z-9 の対応インカムとして挙げているのも B+COM SX1 と SENA SRL3 の2機種だけだ。現時点では、Z-9 で Cardo の専用ビルトインは選べないと考えるのが妥当だろう。

Q. GT-Air II などで使っていた SRL2・SRL-MESH は Z-9 に移せますか?

移せない。SHOEI 公式は、Z-9 の COMLINKアダプターについて SENA 製 SRL・SRL2・SRL-MESH には非対応と明記している。Gen3 向けの「SRLアダプター」(2,200円)も対応ヘルメットは NEOTEC 3/GT-Air 3/J-Cruise 3 で、Z-9 は含まれない。旧 SRL 系のユーザーは買い直しになる。

Q. 手持ちの B+COM 7X・7X EVO はそのまま付きますか?

現時点では公式に確認できない。 Gen3(NEOTEC 3/GT-Air 3/J-Cruise 3)については、サイン・ハウスが公式FAQで「アタッチメント3 を使わずに取付け可能」と明言している。しかしこの案内に Z-9 は含まれておらず、SHOEI 側の Z-9 対応インカムにも 7X 系の名前がない。付くとも付かないとも断定できないため、発売後の各社の案内を待つか、サイン・ハウスに直接確認してほしい。

Q. XXXL を買う予定です。インカムはどうすればいいですか?

COMLINKアダプターは XS〜XXL のみの対応で、XXXL・XXXXL は現時点で非対応とされている。また汎用インカム用の純正品「SHOEI Universal Com Holder」の対応機種一覧にも Z-9 は入っていない。したがって現状は、各インカムに付属するクリップや両面テープでの外付けになる。通話・音楽・ナビといった機能面で困ることはないが、収まりでは専用機に譲る。SHOEI は「現時点で非対応」という書き方をしており、発売後に案内が更新される可能性はある。

Q. Z-8 で使っていた汎用インカムは Z-9 でも使えますか?

クリップや両面テープでの外付けなら使える。ただし Z-8 で使えた純正の「SHOEI Universal Com Holder」(2,860円)は、対応機種一覧に Z-9 が含まれていないため引き継げない。Z-9 で純正パーツを使いたいなら、COMLINKアダプター+専用機という道になる。

Q. インカムを付けると、Z-9 の JIS・PSC は無効になりますか?

ならない。インカムはヘルメットの安全規格(JIS・PSC)の対象製品ではなく、装着によってヘルメットが取得している規格の扱いが変わる性質のものではない。インカムで関わる法令上の論点は無線機としての技適(技術基準適合証明)だけで、国内正規流通品なら問題にならない。ただし帽体に穴を開けるような、メーカー指定の範囲を超える加工は避けること。

Q. Z-9 は発売前ですが、この情報は変わりませんか?

変わる可能性はある。本記事は2026年8月時点の各社公式情報にもとづいて整理したもので、Z-9 の発売は2026年9月予定だ。とくに、①サイン・ハウス・SENA の対応表への Z-9 追加、②B+COM 7X 系の可否、③XXXL・XXXXL への対応拡大、④COMLINKアダプターの発売時期──この4点は今後更新される可能性が高い。購入前に各公式・販売店で最新情報を確認してほしい。

まとめ

  • Z-9 のインカムは、専用ビルトイン+COMLINKアダプターか、汎用インカムの外付けの実質2択
  • 専用設計は B+COM SX1 と SENA SRL3 の2機種だけ。Gen3 で最安の Cardo 4X-S は Z-9 の対応表にない
  • 「COMLINK 対応」でも本体だけでは付かない。SHOEI COMLINKアダプター(3,300円・税込)が別途必要
  • 旧 SRL・SRL2・SRL-MESH は非対応(SHOEI 公式明記)。Gen3 のような2,200円での流用はできない
  • XXXL・XXXXL は COMLINKアダプター非対応。Universal Com Holder の対応表にも Z-9 はなく、純正の受け皿が現状ない
  • B+COM 7X・7X EVO の可否は公式に確認できない。Gen3 で付いたからといって、Z-9 で付くとは限らない
  • 総額はソリッド71,500円+0円〜約60,280円。専用機を選ぶとヘルメットとほぼ同額がもう一度かかる

Z-9 は COMLINK 対応で「すっきり付くようになった」が、選べる中身は Gen3 より狭い。だからこそ、予約の段階で自分のサイズと手持ち機種を確認しておく価値がある。XS〜XXL で新しく買うなら SX1 か SRL3 の二択、大きいサイズや 7X 系を持っているなら、まず発売後の案内を待つ──これが現時点の落としどころだ。

B+COM SX1(専用ビルトイン・48,400円/Z-9 では COMLINKアダプター3,300円が別途必要)

B+COM SX1

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SENA SRL3(専用ビルトイン・56,980円/Z-9 では COMLINKアダプター3,300円が別途必要)

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出典・参考記事

※価格・仕様・対応機種は取得時点(2026年8月)の各社公式値。Z-9 は2026年9月発売予定の発売前モデルであり、対応情報は今後更新される可能性がある。最新情報は各公式・販売店で確認のこと。

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