【SENA 60S EVO vs B+COM 7X EVO 比較】最上位メッシュはどっち|音質・通話時間・価格で選ぶ
最上位のインカムを買うと決めたとき、最後に残るのが「SENA 60S EVO と B+COM 7X EVO のどっちか」という迷いだ。どちらも各社の最新フラッグシップで、スペック表を並べても甲乙つけがたい。5〜6万円クラスの買い物だけに、失敗はしたくない。
この記事では、両機種を単体で検証した公式スペックと第三者レビューをもとに、
- 音質(Sound by Bose と B+COM Ride Audio)の思想の違い
- 通話時間・重量・防水といった実用スペックの差
- 価格がほぼ同じ(400円差)だからこそ効いてくる、中身の違い
- 仲間が別ブランドでも繋がるのか
を用途別に整理する。読み終えるころには、自分の使い方ならどちらが正解かを根拠を持って選べるはずだ。
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結論:どっちを買うべきか(先に要点)
先に結論を示す。両機種は「甲乙」ではなく「思想の違い」で選ぶのが正しい。
- SENA 60S EVO が向く人:音楽・通話の音質(Sound by Bose)を最優先したい。連泊や長距離で通話時間の長さ(メッシュ最大19時間/Bluetooth最大27時間)を重視する。マスツーリングでメッシュ最大24人を目一杯使う。壊れたときのリミテッドライフタイム保証に安心を感じる。
- B+COM 7X EVO が向く人:ヘルメットに付けっぱなしにするので軽さ(約63g)を重視する。国産(サインハウス)のサポートの近さを大事にしたい。グローブのまま多言語・オフラインで使えるボイスコマンドを活用したい。
価格はほぼ同じ(シングル59,800円 対 59,400円で400円差、ペアでは600円差で逆転)。価格で選べないぶん、上の「思想の違い」がそのまま判断軸になる。
まだブランド自体で迷っているなら、エコシステム全体を比べた SENA と B+COM どっち? ブランドで選ぶ比較 を先に読むと整理しやすい。各機種の口コミを深掘りしたいなら 60S EVO レビュー・7X EVO レビュー が参考になる。
SENA 60S EVO と B+COM 7X EVO の基本情報
まず両機種の基本スペックを一覧で押さえる。
| 項目 | SENA 60S EVO | B+COM 7X EVO |
|---|---|---|
| メーカー | SENA(国内=SENA Bluetooth Japan) | サインハウス(国産・B+COM) |
| 発売 | 2026年8月1日(SENA プロショップ先行)/8月8日(全国バイクショップ) | 2026年3月27日(8年ぶりの刷新) |
| 通信方式 | Mesh 3.0(Mesh 2.0 互換)+Bluetooth 5.3+Wave Intercom | B+FLEX(メッシュ+オンライン〈β版〉+自動切替 ACTIVE-SWITCH) |
| メッシュ最大人数 | プライベート最大24人+オープン | プライベート最大20人/オープン無制限 |
| 通話時間(目安) | メッシュ最大19時間/Bluetooth最大27時間 | 最大約14時間 |
| 音響 | Sound by Bose(WaveForm+SoundDesign/スピーカーは SENA 製) | B+COM Ride Audio(パイオニアと共同開発) |
| ボイスコマンド | ジョグダイヤル操作中心(日本語ボイスコマンドの本機対応は公式未確認) | 40言語以上・ネット接続不要・「ヘイ、ビーコム」 |
| 本体重量 | 約68g | 約63g |
| 防水 | IPX7 | IP67相当 |
| 保証 | リミテッドライフタイム保証(SENA ラインアップ初・条件あり) | サインハウス保証(国産サポート) |
| 価格(税込) | シングル59,800円/デュアル113,800円 | シングル59,400円/ペア114,400円 |
(出典:SENA 60S EVO 機能・仕様/サインハウス公式 B+COM 7X EVO。確認日 2026-07-30)
両機種とも実勢価格や在庫は時期で変わる。最新価格は各販売ページで確認するのが確実だ。
SENA 60S EVO
B+COM 7X EVO
項目別に比較する
価格──400円差。ペアでは逆転する
両機の価格は、ほぼ同じだ。
| SENA 60S EVO | B+COM 7X EVO | |
|---|---|---|
| シングル(税込) | 59,800円 | 59,400円 |
| ペア/デュアル(税込) | 113,800円 | 114,400円 |
(出典:SENA 新フラッグシップ「60S EVO」発売日・価格決定のお知らせ/サインハウス公式 B+COM 7X EVO。確認日 2026-07-30)
シングルで比べると差はわずか400円(7X EVO が安い)。ところがペアで買うと 113,800円 対 114,400円で600円だけ 60S EVO が安くなり、順番が入れ替わる。
つまり、この2機種は価格では選べない。「安いほう」という逃げ道が存在しないので、判断は音の傾向・通話時間・ボイスコマンド・保証・サポートといった中身に移る。以降の節は、そのための材料だ。
入手性については、7X EVO が2026年3月27日発売ですでに流通しているのに対し、60S EVO は2026年8月1日(SENA プロショップ先行)/8月8日(全国バイクショップ)発売と新しい。すぐ手に入れたいなら 7X EVO のほうが確実な場面もある。
通信・メッシュの思想
両者はメッシュ通信を軸にする点は同じだが、「距離を伸ばす方法」の設計思想が違う。
- SENA 60S EVO:Mesh 3.0 でプライベート最大24人。近距離のメッシュ通信距離は最大2.0km。さらに Wave Intercom を使えば、スマホのモバイル回線経由で距離・人数の制限を超えて通話できる(ただしデータ通信が必要で、圏外では使えない)(出典:SENA 60S EVO 機能・仕様)。
- B+COM 7X EVO:B+FLEX でプライベート最大20人。近距離のメッシュと、距離無制限のオンライン通信(β版)を、状況に応じて自動で切り替える(ACTIVE-SWITCH)。オンライン側はインターネット回線を使うため、スマホのデータ通信を消費するという指摘がある(出典:サインハウス公式/MAT-TUN(note))。
近距離の同時接続人数は 60S EVO(24人)がやや多い。一方、「はぐれても自動で繋ぎ直す」思想を前面に出しているのは 7X EVO だ。どちらも遠距離通話はモバイル回線頼みで、データ通信と電波状況に依存する点は共通している。日常のツーリングで使うのは通信料のかからないメッシュ側になるため、普段の走行なら人数と近距離の安定性で選ぶのが現実的だ。
音質(Sound by Bose vs B+COM Ride Audio)
音質はどちらも「共同開発」を売りにするが、組む相手が違う。
60S EVO は Sound by Bose。Bose の WaveForm オーディオエンジンと SoundDesign チューニングを採用する(スピーカー自体は SENA 製で、”Bose 製スピーカー” ではない)(出典:SENA 公式US 発表)。7X EVO は B+COM Ride Audio。パイオニアと共同開発した音響で、音楽・ナビ・通話を自然に楽しめるよう設計されている(出典:サインハウス公式)。なお同社ページに掲出される「Sound by Pioneer」はパイオニア株式会社の登録商標として別に記載されているもので、製品としての呼称は「B+COM Ride Audio」にあたる(確認日 2026-08-14)。
どちらが上と数値で断定できる性質のものではない。音の傾向はブランドの味付けの違いであり、こだわりが強い人ほど「Bose か Pioneer か」というブランドの好みが決め手になりやすい。
通話時間・電源持ち
長距離・連泊での使い勝手に効くのが通話時間だ。
60S EVO はメッシュ最大19時間/Bluetooth最大27時間(充電約2.5時間。公式ページ内に約1.5時間の記載もあり要確認)と公表されている(出典:SENA 60S EVO 機能・仕様)。7X EVO は最大約14時間だ(出典:サインハウス公式)。
数値上は 60S EVO が明確に長い。日帰りツーリング中心ならどちらも一日は保つが、朝から晩まで話しっぱなしのマスツーリングや、宿での充電が読みにくい連泊では、通話時間の余裕がそのまま安心につながる。ここは 60S EVO に分がある。
重量・装着感・防水
ヘルメットに付けっぱなしにする道具だけに、軽さは地味に効く。
本体重量は 7X EVO 約63g に対し 60S EVO 約68g。差は約5gだが、軽さを重視するなら 7X EVO が有利だ。防水は 60S EVO が IPX7、7X EVO が IP67相当(出典:各公式)。どちらも雨天走行を想定した実用十分な等級で、この差を安全性の優劣として断定はしない。
操作・ボイスコマンド
グローブをしたまま操作したい人には、ボイスコマンドの完成度が効いてくる。
7X EVO は「ヘイ、ビーコム」で起動するボイスコマンドを搭載し、40言語以上に対応、しかもネット接続不要(オフライン)で動く(出典:@Press(Ruby Spotter 採用))。60S EVO はジョグダイヤルを中心とした物理操作が主で、本機で日本語ボイスコマンドが使えるかは公式に明記がないため、ここでは断定しない。
声で完結する操作性を重視するなら 7X EVO、ダイヤルの確実な手応えを好むなら 60S EVO、という好みの分かれ方になる。
保証・サポート(グローバル vs 国産)
長く使う前提なら、壊れたときの備えも選択軸になる。
60S EVO は SENA ラインアップで初となるリミテッドライフタイム保証(条件あり)を掲げる(出典:SENA 公式US 発表)。
リミテッドライフタイム保証とは、製品が使われているあいだ(製品寿命の続くかぎり)保証が受けられる仕組みを指す。ただし「リミテッド(限定)」の名のとおり無期限・無条件ではなく、一般には正規購入者・通常使用が前提で、消耗品や落下・改造など過失による故障は対象外になり得る。適用範囲は購入時に正規代理店の保証規定で確認しておきたい。それでも、期間の区切りがない長期保証は、長く使う道具として安心の大きい性質だ。
※2026年8月1日 追記(重要):この保証が日本国内でどう適用されるかは、現時点で公式に確認できない。SENA 60S EVO の製品ページは「限定生涯保証」を掲げているが、SENA Bluetooth Japan の免責・製品保証ページは「製品保証期間は、購入日から2年(Quantum Serieは3年)です」としており、限定生涯保証への言及が一切ない(2026年8月1日確認)。公式サイト内で記載が揃っていない状態なので、国内での実際の適用条件は購入前に販売店・国内代理店へ確認してほしい。
一方の 7X EVO は国産メーカーのサインハウスによる保証・サポートで、日本語での問い合わせや修理対応のしやすさが強みになる。
「長期保証の手厚さ」を取るか「国内メーカーの近さ」を取るか。ここも優劣ではなく、安心の形の違いだ。
他社・旧機種と繋がるか(相互接続)
仲間のインカムがバラバラでも最低限つながるかは、実用上の大きな関心事だ。
両機種とも、他ブランドや旧機種とはユニバーサル通話で接続できる。ただし通信方式が混在するため品質が劣る場合があり、接続台数や一部機能に制限が出ることもある(出典:サインハウス公式)。特に 7X EVO は従来の B+LINK 世代から新通信へ移行しているため、仲間が旧 B+COM で揃っているなら乗り換え前に機種構成を確認しておきたい。「同ブランド・同世代同士がいちばん快適」という原則は、どちらを選んでも変わらない。
総合比較表
| 比較軸 | SENA 60S EVO | B+COM 7X EVO |
|---|---|---|
| 価格 | = 59,800円/ペア113,800円 | = 59,400円/ペア114,400円 |
| 通話時間 | ◎(メッシュ19h/BT27h) | ○(約14h) |
| 本体の軽さ | ○(約68g) | ◎(約63g) |
| 音質の方向性 | Sound by Bose | B+COM Ride Audio |
| メッシュ最大人数 | ◎(プライベート24人) | ○(プライベート20人/オープン無制限) |
| ボイスコマンド | △(本機の日本語対応は未確認) | ◎(40言語・オフライン) |
| 保証 | ◎(ライフタイム保証) | ○(国産サポート) |
| こんな人に | 音質・通話時間・大人数・長期保証 | 軽さ・国産サポート・声操作・他社接続 |
※◎○△は本記事の比較軸上での相対評価であり、安全性の優劣を示すものではない。
どちらを選ぶべきか(用途別)
SENA 60S EVO がおすすめな人
- 音楽・通話の音質(Sound by Bose)を最優先したい
- 連泊・長距離が多く、通話時間の長さに安心を求める
- マスツーリングでメッシュの同時接続人数(最大24人)を活かしたい
- 長期のリミテッドライフタイム保証を重視する
- 国内価格が公式に出るのを待てる、または正規取扱店の実売で判断できる
B+COM 7X EVO がおすすめな人
- ヘルメットに付けっぱなしにするので、少しでも軽い方がいい
- 国産メーカー(サインハウス)の日本語サポート・修理対応を重視する
- 価格が国内で明確に決まっている安心感がほしい
- グローブのまま多言語・オフラインのボイスコマンドを使いたい
迷ったら:ブランド全体で比べ直したいなら SENA と B+COM どっち?、単体の口コミを深掘りしたいなら 60S EVO レビュー・7X EVO レビュー を確認するとよい。
購入方法
最新の価格・在庫・ポイント還元は時期で変わるため、各販売ページで確認するのが確実だ。取り付け・ペアリングは各社の公式マニュアルに従ってほしい。どちらも汎用インカムなので、基本的にどのヘルメットにも装着できる。
SENA 60S EVO
B+COM 7X EVO
よくある質問
Q. 60S EVO と 7X EVO は互いに通話できる?
ユニバーサル通話で接続できる。ただしブランド・通信方式が異なるため、接続台数や一部機能に制限が出たり、品質が劣ったりする場合がある。快適さを求めるなら、同ブランド・同世代で揃えるのが基本だ。
Q. 60S EVO の国内価格はいくら?
シングル59,800円(税込・型番60S-EVO-01)、デュアル113,800円(税込)。国内発売は2026年8月1日(SENA プロショップ先行)/8月8日(全国バイクショップ)だ(出典:SENA 新フラッグシップ「60S EVO」発売日・価格決定のお知らせ)。7X EVO のシングル59,400円とは400円しか変わらない。
Q. 結局、どちらが安いのですか?
買い方で入れ替わる。シングルなら 7X EVO が400円安く、ペア(デュアル)なら 60S EVO が600円安い。いずれにせよ差は1,000円未満なので、価格を決め手にはできないと考えたほうがよい。実売価格やポイント還元のほうが差は大きくなるため、購入時点で各販売ページを見比べてほしい。
Q. 音楽をいい音で聴きたい。どっちがいい?
60S EVO は Sound by Bose、7X EVO は B+COM Ride Audio(パイオニアと共同開発)で、どちらも音質を売りにしている。音の傾向はブランドの味付けの違いなので、Bose と Pioneer のどちらの音が好みかで選ぶとよい。
Q. 何人まで一緒に話せる?
近距離のメッシュ(プライベートモード)で、60S EVO は最大24人、7X EVO は最大20人。7X EVO はオープンモードなら人数無制限、60S EVO も Wave Intercom で人数制限を超えられるが、いずれもモバイル回線を使う運用になる。
Q. SHOEI のヘルメットに内蔵したい。
本記事の2機種は汎用インカム(外付け)だ。SHOEI の COMLINK 対応ヘルメットにすっきり内蔵したいなら、専用設計の SRL3・SX1 が選択肢になる。詳しくは SRL3 vs SX1 比較 を参照してほしい。
まとめ
- 音質(Bose)・通話時間・メッシュ最大人数・長期保証を重視するなら SENA 60S EVO
- 軽さ・国産サポート・多言語オフラインのボイスコマンドを重視するなら B+COM 7X EVO
- 価格はほぼ同じ:シングルで400円差(7X EVO が安い)、ペアでは600円差(60S EVO が安い)で逆転する。価格を決め手にはできない
- 別ブランド同士でもユニバーサル通話で最低限はつながるが、快適さは同ブランド・同世代が有利
どちらも各社の頂点だけあって、選んで後悔するような機種ではない。価格が実質同じである以上、「音質と通話時間の SENA」か「軽さと国産サポートの B+COM」か、中身の好みで決めればよい。
SENA 60S EVO
B+COM 7X EVO
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- SENA 60S EVO レビュー
- B+COM 7X EVO レビュー
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出典・参考記事
- SENA 60S EVO 機能・仕様(SENA Bluetooth Japan 公式)
- SENA 新フラッグシップ「60S EVO」発売日・価格決定のお知らせ(59,800円・2026/8/1 発売)
- SENA 60S EVO パッケージ(型番60S-EVO-01・希望小売価格)
- SENA 60S EVO 製品ページ
- SENA 60S 発売開始のお知らせ(無印60S 国内価格 64,680円)
- SENA 公式US 60S EVO 発表(Sound by Bose・ライフタイム保証)
- サインハウス公式 B+COM 7X EVO(スペック・価格)
- @Press(B+COM 7X EVO ボイスコマンド Ruby Spotter・40言語・オフライン)
- MAT-TUN(note)(7X EVO オンライン通信のデータ通信消費の指摘)

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