【システムヘルメット おすすめ5選】開けたまま走ってはいけない|重量1,456〜1,835gと価格で選ぶ

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給油のたび、コンビニでの会話のたびにヘルメットを脱ぐのは、地味に面倒だ。そこで選択肢に挙がるのが、顎部を開けられる システムヘルメット(フリップアップ) である。

ただ、いざ選ぼうとすると種類が多く、価格も約2万円台から10万円近くまで幅広い。「安いモデルで十分なのか」「高いモデルは何が違うのか」「システムは重い・うるさいのでは」——こうした疑問が解けず、決めかねている人も多いはずだ。

そしてもうひとつ、選ぶ前に知っておくべきことがある。チンバーは、開けたまま走ってはいけない——メーカーが公式に明記していることだ。ここを取り違えたまま選ぶと、期待していたものが手に入らない。

この記事では、各メーカーの公式スペックをもとに

  • 開けたまま走れるのかという、いちばん誤解されやすい点(メーカー公式の記載で確認)
  • システムヘルメットのメリット・デメリット、フルフェイスとの違い、安全規格の見方
  • 選ぶときに見る6つの点(重さ・チンバー・サンバイザー・インカム・規格・サイズ)
  • 約2万円台のコスパ機からカーボンの軽量プレミアムまで、おすすめ5モデルの中身
  • 重量の軽い順に並べた比較表——「高い=軽い」が成り立たないことが数字で見える
  • 予算・用途別の選び方と、よくある疑問(ダサい?安全?国産はある?)

を整理する。読み終えたとき、自分の予算と使い方に合う1台を迷いなく選べることを目指した。

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。評価・紹介内容は公式スペックと第三者レビューに基づく独自の調査によるもので、報酬の有無で内容を変えていません。


結論:予算別おすすめ早見

先に結論を示す。まず予算で絞り、次に用途(軽さ・静粛性・装備)で決めるのが失敗しないコツだ。

  • とにかく安く始めたい:LS2 SCOPE(約27,580円・税込)
  • 国産で軽く、コスパも欲しい:OGK KABUTO RYUKI(46,200円・税込)
  • 装備充実・インカム連携で選ぶ:HJC RPHA 91(約61,600円・税込)
  • 国産ハイエンドの完成度:SHOEI NEOTEC 3(85,800円・税込。2026年10月1日改定後)
  • 軽さを最優先(カーボン):AGV Sportmodular(約93,500円〜・税込)

システムヘルメットの価値は「被ったまま開けられる利便性」だ。そのうえで、価格差は主に軽さ・静粛性・装備(インカム連携やサンバイザー)・帽体素材に表れる。「利便性は全モデル共通、どこに上乗せ投資するか」で選ぶと分かりやすい。

※価格はいずれもメーカー希望小売価格または実勢の参考値(税込・2026年10月2日確認)。変動するため、購入時に各販売ページで確認してほしい。

予算が決まった人は、ここから価格・在庫を確認できる。各機種を選んだ理由は本文で解説する。

LS2 SCOPE

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OGK KABUTO RYUKI

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HJC RPHA 91

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SHOEI NEOTEC 3

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AGV Sportmodular

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システムヘルメットとは

システムヘルメット(フリップアップ)とは、顎部(チンバー)をレバー操作で上方に跳ね上げられるヘルメットだ。走行中はフルフェイスとして使い、停車時に開けて口元を開放できる。

国内メーカーでは、SHOEI(NEOTEC 3)・OGK KABUTO(RYUKI)・YAMAHA(YJ-21 ZENITH)・ウインズジャパン(MODIFY X)などがシステムヘルメットを出している。チンバーの動き方は、本記事の5モデルを含めて上へ跳ね上げる方式が中心だ。ほかに、パーツを付け替えてジェット型にもできる換装式(ウインズジャパン MODIFY X)もある。

フルフェイスとの違い

チンバーを閉めた状態の見た目はフルフェイスに近いが、中身は次の3点で違う。

システムヘルメット フルフェイス
停車中に口元を開けられるか 開けられる(脱がずに会話・給油・眼鏡の掛け外しができる) 開けられない(シールドを上げるだけ)
重さ 開閉機構の分、重くなりやすい 同じクラスなら軽くなりやすい
可動部の手入れ チンバーのロック確認・ビスの点検が要る 要らない

走行中は、どちらもチンバーを閉めた状態で使う。違いは「止まったときに脱がずに済むか」に集約されるので、給油や休憩の多いツーリングをするかどうかで選ぶとよい。高速での静けさや軽さを最優先するなら、フルフェイスとも比べてみてほしい(ツーリング向けフルフェイス比較5選)。

メリット:被ったまま開けられる

最大のメリットは、チンオープンによる利便性だ。

  • 給油時:ヘルメットを脱がずに係員と会話・支払いができる。
  • コンビニ・料金所:被ったまま受け答えができる。
  • 眼鏡:チンバーを上げてから掛け外しできるため、眼鏡ライダーに好評。
  • 休憩・写真:いちいち脱がずに一息つける。

停車の機会が多いツーリングほど、この利便性は効いてくる。

⚠️ 開けたまま走ってはいけない

先に、いちばん大事なことを書いておく。チンバーを開けられるのは「停まっているとき」だけだ。開けたまま走ってはいけない。

ヘルメットメーカーのウインズジャパンは、システムヘルメット使用者へ向けた公式の注意喚起で、こう明記している。

走行前に、チンガードが左右とも完全にロックされているか必ず確認ください。
また、絶対にチンガードをあげたまま走行しないでください。

(出典:ウインズジャパン公式「システムヘルメットをご使用のみなさま」・確認日 2026年8月15日)

「絶対に」という書き方をしている点に注目してほしい。チンバーを上げた状態は、走行を想定した形ではない。 開けたまま走れば顎まわりの保護は失われ、加えてチンバーが走行風を受ける。シールドを開けて走るのとは、まったく別の話だと考えたい。

⚠️ 正直に書いておくと、本記事で扱う5モデルのうち、SHOEI・OGK KABUTO の製品ページには同趣旨の注意書きを確認できなかった(各社の取扱説明書PDFまでは本記事で確認できていない)。また、開けたまま走ることが法令上どう扱われるかについても、本記事では断定しない——確かな一次情報を確認できていないためだ。ただし、メーカーが「絶対にするな」と書いている操作を、あえてする理由はない。

そして、この点はシステムヘルメットを選ぶかどうかの判断そのものに関わる。「走りながらでも開けられて涼しそう」という期待で選ぶと、期待と実態がずれる。得られるのは「停車のたびに脱がなくていい」という利便性であって、走行中の開放感ではない。 走行中の開放感が欲しいなら、それはジェットヘルメットの領分になる。

デメリット・注意点

注意点もある。

  • 重さ:開閉機構の分、同クラスのフルフェイスより重くなりやすい。ただし近年は軽量化が進む(カーボン製など)。
  • 静粛性:可動部の継ぎ目から風切り音が出やすいとされる。上位モデルは気密構造で対策している。
  • 価格:機構が増えるぶん、同価格帯のフルフェイスより装備が控えめになることもある。
  • 可動部の点検が要る:フルフェイスには無い、システム固有の手間だ。ウインズジャパンは公式に、使用前は都度チンガードを開け閉めしてビスの緩みを確認すること、2〜3か月に1度はドライバー等で点検することを求めている(出典:ウインズジャパン公式・確認日 2026年8月15日)。開けられる機構は、その分だけ維持する部分が増える——ここは価格や重量と違ってカタログに出てこないので、買う前に知っておきたい。

安全規格の見方

ヘルメットの安全規格にはいくつか種類がある。

  • JIS:日本産業規格(2019年の法改正までは「日本工業規格」)。日本国内で広く使われる基準。
  • PSC:消費生活用製品安全法に基づく国の安全基準。乗車用ヘルメットは、国内販売に PSC マークの表示が義務づけられている。
  • SG:製品安全協会による任意の規格。事故時の賠償(被害者救済)制度が付帯する。PSC が義務、SG が任意という性格の違いがある。
  • ECE/SNELL:欧州(ECE 22.06)や米国(SNELL)の規格。海外モデルで採用される。

注意したいのは、規格適合の違いがそのまま実走時の安全性の優劣を意味するわけではない点だ。ただし国内の公道で使うには、PSC マーク(国内基準)への適合が前提になる。海外ブランドを選ぶ際は、国内正規品(PSC 適合)かどうかを必ず確認したい。並行輸入品には ECE のみで PSC 非適合の場合がある。本記事で紹介する5モデルは、いずれも国内正規流通(PSC 適合)のモデルだ。

なお、ヘルメットを決めたあとに残るのが胸部だ。警視庁の統計では、二輪車乗車中の致命傷部位は過去5年平均で頭部43.2%・胸部29.2%——頭部に次ぐ位置にある。それでいて胸部プロテクターの着用率は9.9%にとどまる。この「頭の次に空いている部位」をどう埋めるかは【hit-air MX-9】胸部プロテクターは別売|対応5種をCE規格で比較して選ぶで扱っている。規格の読み方についても、胸部パッドの CE 表記は製品ごとに書き方が割れており、本節と同じ「表示のされ方を確かめる」という作業が必要になる。


システムヘルメットの選び方

5選に進む前に、何を見て選ぶかを整理しておく。見るべき点は次の6つだ。

① 重さ

システムは開閉機構の分だけ重くなりやすく、長距離では首と肩に効いてくる。本記事の5モデルでも、約1,456g(AGV Sportmodular・M/L 帽体)から1,835g(LS2 SCOPE・M/L)まで約380gの差がある。価格が高いほど軽いわけではないので、軽さを重視するなら比較一覧表の重量を直接見てほしい。

② チンバーの開け方とロック

チンバーは、ボタンやレバーでロックを外して上へ跳ね上げる方式が中心だ。グローブをしたまま片手で開け閉めできるかは、停車のたびの使い勝手を左右する(YAMAHA YJ-21 ZENITH のように「片手で簡単にできるチンバー開閉システム」を公式にうたうモデルもある)。閉めたあとは、左右とも確実にロックされたかを確かめる——メーカーが走行前の確認を求めているのはこの点だ(開けたまま走ってはいけないを参照)。

③ インナーサンバイザー

シールドの内側に出し入れできる日よけ。逆光や西日のたびにサングラスを掛け替えずに済む。本記事の5モデルでは、LS2 SCOPE・OGK RYUKI・HJC RPHA 91・SHOEI NEOTEC 3 が内蔵している。

システムに限らず、インナーバイザー付きのモデルだけを形と予算で比べたいなら、インナーバイザー付きヘルメット おすすめ6選(NEOTEC 3・RYUKI を、フルフェイス・ジェットの4台と並べている)も参考になる。

④ インカム(Bluetooth)への対応

インカムを付けるなら、専用設計のインカムに対応しているかを見る。SHOEI NEOTEC 3 は専用インカム COMLINK、HJC RPHA 91 はビルトインの SMART HJC に対応し、配線やマウントが外に出にくい。それ以外のモデルは、汎用インカムを外付けする形になる。どちらの場合も、インカム本体は別売だ。

⑤ 安全規格

国内の公道で使うなら、PSC マークが前提になる。SG・JIS・ECE・SNELL の違いは安全規格の見方にまとめた。海外ブランドは、国内正規品(PSC 適合)かを確かめたい。

⑥ サイズ

ヘルメットは、サイズが合っていないと本来の保護性能を発揮できない。眉の少し上と後頭部のいちばん出ているところを通るように頭囲を測り、各メーカーの公式サイズ表に当てはめる。サイズの境目にいる人は、内装の交換で調整できるモデルも候補になる(ウインズジャパン MODIFY X は、内装の交換だけで L〜XXL のサイズを変えられると公式に書いている)。

予算を抑えたい人の候補

5選でいちばん安いのは LS2 SCOPE(約27,580円)だが、国内メーカーにも価格を抑えたシステムヘルメットがある。5選に入れなかったのは、どちらも重量が公式に掲載されておらず、本記事の軸である「重さ」で比べられないためだ。

モデル 価格(税込) 規格 日よけ サイズ 特徴
ウインズジャパン MODIFY X 24,750円 SG インナーバイザー L〜XXL パーツと組み合わせてシステム・アドバンス・ジェットの3つの形に換装できる。ゆったりサイズの設計
YAMAHA YJ-21 ZENITH 34,100円 JIS2種・SG 大型サンバイザー S〜XL 「フルフェイスルック」をうたう見た目。片手で開け閉めできるチンバー

(出典:ウインズジャパン公式 MODIFY X/ワイズギア公式 YJ-21 ZENITH・確認日 2026年10月2日)

重さや静かさを数字で比べる材料が少ないので、「まずシステムの便利さを、手の届く価格で試したい」人向けと考えてほしい。

ウインズジャパン MODIFY X

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YAMAHA YJ-21 ZENITH

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システムヘルメット おすすめ5選

価格の手頃な順に紹介する。サイズは頭囲を測り、各メーカーの公式サイズ表に当てはめて選んでほしい(選び方の⑥)。

① LS2 SCOPE

こんな人向け:まずは安くシステムヘルメットを試したい人。

LS2(エルエスツー)の SCOPE は、システムヘルメットとして手の届きやすい価格が魅力だ。国内正規品の価格は標準カラーで約27,580円(税込)。インナーバイザーを標準装備し、シールドは94%UVカット仕様、Pinlock 社製の曇り止めシートにも対応する。

帽体は LS2 独自の ABS 系素材「HPTT」を採用。規格は「SG基準認証品(同社を通じて流通する日本正規品)」とされている。サイズは S〜XXL。

重量は、公式がサイズごとに公表している——S 1,795g/M・L 1,835g/XL 1,940g/XXL 1,925g(いずれも±50g・出典:LS2 Helmets 公式 SCOPE・確認日 2026年8月15日)。※2026年8月15日 訂正:本記事は以前ここを「公式非公表(第三者実測で1,800g前後)」と書いていたが、公式にサイズ別の数値が掲載されているため差し替えた。

数字を見てのとおり、本機は今回の5モデルで最も重い。M で1,835g は、いちばん軽い AGV Sportmodular(約1,456g)より 約380g 重い——500mL のペットボトル1本弱の差が、首にかかる。安さの代償は、ここに出ている。

それでも、価格を抑えつつインナーバイザー付きの実用装備が揃う点は変わらない。「まずシステムという形が自分に合うかを試す」という買い方に向く一台だ。

LS2 SCOPE

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② OGK KABUTO RYUKI

こんな人向け:国産の安心感と軽さ、コスパを両立したい人。

OGK KABUTO の RYUKI は、「システムなのに軽い」で評価を得た国産モデルだ。価格はソリッドカラー46,200円(税込・税抜42,000円)、グラフィックは49,500円/51,700円(税込)(出典:OGK KABUTO 公式 RYUKI・確認日 2026年8月15日)。※2026年8月15日 訂正:本記事は以前ソリッドを「約44,000円」としていたが、これは旧価格だった。旧モデル KAZAMI(M約1,800g)の後継として軽量化され、各メディアのインプレでは M サイズ約1,640g と紹介されている(重量は公式製品ページに数値記載なし)。

チンオープンに加え、インナーサンシェードと IR(赤外線)カットシールドを装備。独自の空力デバイス「ウェイクスタビライザー」で走行中の安定にも配慮している。規格は SG(製品安全協会のシステムヘルメット用基準)に適合し、国内販売に必須の PSC マークも付された国内仕様。サイズは S〜XL。

「システムは重い」という不安に対する国産の回答といえる一台。コスパと軽さのバランスがよい。

OGK KABUTO RYUKI

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③ HJC RPHA 91

こんな人向け:装備の充実と、インカム連携・国内正規の安心を求める人。

HJC(韓国)の RPHA 91 は、国内では RS TAICHI が正規流通する装備充実型のシステムだ。価格は約61,600円(税込)。規格は SG・JIS(PSC マークあり)で、日本向けのアジアンフィット仕様。

3段階で角度調整できる内蔵サンバイザーを備え、専用設計のビルトインインカム「SMART HJC(21B/50B)」に対応する。防曇レンズ・チンカーテンが付属し、ツーリングで使う装備がひと通り揃う。帽体は軽量・高剛性の P.I.M. EVO シェル。重量は L サイズ平均で約1,836g(出典:RS TAICHI(HJC RPHA 91))。サイズは S〜XL。

国内正規で規格も明確、装備とインカム連携を重視する人にバランスのよい一台だ。

HJC RPHA 91

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④ SHOEI NEOTEC 3

こんな人向け:国産ハイエンドの完成度と、静粛性・インカム連携まで求める人。

SHOEI の NEOTEC 3 は、システムヘルメットの国産ハイエンドだ。価格はソリッドカラーで85,800円(税込・税抜78,000円)、グラフィックは95,700円(税込)——いずれも2026年10月1日の改定後の価格だ(出典:SHOEI 公式・確認日 2026年10月2日)。M サイズ約1,679g と、システムとしては軽量にまとまっている。

2026年10月1日に価格が改定された。 ソリッドは 81,400円から 85,800円(税込・税抜78,000円) へ、4,400円上がった(出典:SHOEI 公式 NEOTEC 3・確認日 2026年10月2日)。本記事の価格は改定後の値で統一している。

標準シールドは CNS-3C、サンバイザーは QSV-2。専用インカム COMLINK(SENA SRL3 推奨)に対応し、配線が目立たずすっきり収まる。システムの弱点になりがちな風切り音には「ノイズアイソレーター」など気密性を高める構造で対策している(SHOEI 公式)。規格は JIS(国内正規品・PSC マーク付き)。

装備・静粛性・インカム連携を高水準でまとめた、ツーリング向けの完成度が高い一台だ。

SHOEI NEOTEC 3

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⑤ AGV Sportmodular

こんな人向け:システムでも軽さを最優先したい人。

AGV(イタリア)の Sportmodular は、世界初の100%カーボン製システムヘルメットとして登場したモデルだ。最大の特徴は軽さで、M/L 帽体で約1,456g(±50g)と、システムとしては破格の軽量級。

帽体・チンガードともにカーボンで、規格は SG 認証(国内正規品・PSC マーク付き)。日本人の頭に合わせたアジアンフィット仕様で国内正規販売される。価格はカラー・仕様により約93,500円〜(税込・85,000円税抜〜)。

「システム=重い」を覆す軽さが欲しいなら、第一候補になる。

⚠️ 入手性に注意(2026年8月15日 追記)。 AGV の国内公式サイトを確認したところ、本機の製品ページが見当たらず、本記事が出典としていたカテゴリURL(/category/agv/sportmodular)を開くと別モデルの TOURMODULAR が表示される状態だった。補修パーツのページは Sportmodular の名前で残っている。 一方で、「生産終了」「販売終了」という公式の告知は確認できなかったため、本記事では終了とは断定しない。購入を検討する場合は、販売ページで国内正規品(PSC 適合)の表記を確かめ、記載がなければ購入前にショップへ問い合わせてほしい。 通販で見かける個体が並行輸入品である可能性も、あわせて確認したい。

※訂正(2026年9月1日)。 従来ここには「楽天にあるのは別モデルの TOURMODULAR だけ」と書いていたが、楽天でも Sportmodular 本体の取り扱いを確認した——南海部品ブランドショップ(「認定AGV正規代理店」を掲げる)が SPORTMODULAR MULTI-LAYER CARBON を扱っている。⚠️ただし同ページの安全規格の表記は「ECE 2205」のみで、JIS・PSC・SG の記載は確認できなかった(2026年9月1日時点・販売ページで確認)。日本の公道で使うなら、PSC 適合かどうかを購入前にショップへ問い合わせてほしい。 なお AGV には名前の似た現行システムヘルメット TOURMODULAR(アジアンフィット・JIS)もあり、100%カーボンの Sportmodular とは素材・重量・価格が異なる別モデルなので、取り違えに注意したい。

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比較一覧表

軽い順に並べた。価格順ではないので、価格と重量が一致していないことがそのまま見える。

順 モデル 重量 帽体素材 規格 価格(税込)
1 AGV Sportmodular 約1,456g(±50g・M/L) 100%カーボン SG+PSC(アジアンフィット)※ 約93,500円〜
2 OGK KABUTO RYUKI 参考 M約1,640g(公式非公表) 複合素材 SG+PSC 46,200円(ソリッド)
3 SHOEI NEOTEC 3 M約1,679g AIM+ JIS+PSC 85,800円(10/1改定後)
4 HJC RPHA 91 約1,836g(L平均) P.I.M. EVO(複合) SG・JIS+PSC 61,600円
5 LS2 SCOPE M・L 1,835g(±50g・公式値) HPTT(ABS系) SG基準認証品 27,580円

※重量は基準サイズ・測定条件がモデルで異なるため、単純比較はできない(L平均のもの、M/L 帽体のもの、サイズ別公表のものが混在する)。順位は目安として読んでほしい。価格は確認日時点の値で、カラーや仕様により変動する。

この表の読みどころは、価格と重量が対応していないことだ。

  • いちばん高い AGV がいちばん軽いのは順当だが、2番目に軽いのは46,200円の RYUKI で、85,800円の NEOTEC 3 より軽い(参考値どうしの比較ではあるが)。軽さは価格に比例していない。
  • 一方で 61,600円の HJC RPHA 91 は、27,580円の LS2 SCOPE とほぼ同じ重量だ。RPHA 91 が払わせているのは重量ではなく、3段サンバイザーやビルトインインカム対応といった装備にある。
  • ⚠️ したがって「高い=軽い」で選ぶと外す。 軽さが最優先なら重量の数字を、装備が目的なら装備の中身を、それぞれ直接見るほうが早い。

なお、5モデルとも国内正規流通品として扱っているが、AGV Sportmodular は国内公式サイトで製品ページを確認できない状態にある(⑤の注記を参照)。購入時は販売ページの規格表記(PSC)を確認してほしい。


用途・予算別の選び方

とにかく安くシステムを試したい
→ LS2 SCOPE。約27,580円でインナーバイザー付き。入門に向く。

国産の安心感と軽さ・コスパ
→ OGK KABUTO RYUKI。参考 M約1,640g と軽く、SG・国産で46,200円。5モデル中2番目に軽く、それより軽いのは約2倍の価格の AGV だけだ。

装備充実・インカム連携を重視
→ HJC RPHA 91。3段サンバイザー・ビルトインインカム対応で、国内正規・SG/JIS。約61,600円。

国産ハイエンドの完成度・静粛性
→ SHOEI NEOTEC 3。静粛性・装備・COMLINK 連携が高水準。長距離ツーリングに。

システムでも軽さを最優先
→ AGV Sportmodular。約1,456g のカーボン製で、システムの重さが気になる人に。

差額で何が手に入るか

  • OGK RYUKI(46,200円)と SHOEI NEOTEC 3(85,800円)の差は39,600円。重さはほぼ同じ(参考 M約1,640g/M約1,679g)なので、差額は軽さではなく、風切り音への対策(ノイズアイソレーターなどの気密構造)と専用インカム COMLINK への対応に払うことになる。
  • HJC RPHA 91(約61,600円)と LS2 SCOPE(約27,580円)の差は約34,000円。重さはほぼ同じなので、差額は3段階のサンバイザーとビルトインインカム SMART HJC への対応に向かっている。

最終的には、サイズの合い方が満足度と安全性を大きく左右する。頭囲を測り、各メーカーの公式サイズ表に当てはめて選んでほしい。


購入方法

最新価格・在庫は各リンクから確認できる。サイズは頭囲を測り、各メーカーの公式サイズ表で選んでほしい。

LS2 SCOPE

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OGK KABUTO RYUKI

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HJC RPHA 91

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SHOEI NEOTEC 3

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AGV Sportmodular

※訂正(2026年9月1日)。 従来ここには「楽天にあるのは別モデルの TOURMODULAR だけ」と書いていたが、楽天でも Sportmodular 本体の取り扱いを確認した——南海部品ブランドショップ(「認定AGV正規代理店」を掲げる)が SPORTMODULAR MULTI-LAYER CARBON を扱っている。⚠️ただし同ページの安全規格の表記は「ECE 2205」のみで、JIS・PSC・SG の記載は確認できなかった(2026年9月1日時点・販売ページで確認)。日本の公道で使うなら、PSC 適合かどうかを購入前にショップへ問い合わせてほしい。 なお AGV には名前の似た現行システムヘルメット TOURMODULAR(アジアンフィット・JIS)もあり、100%カーボンの Sportmodular とは素材・重量・価格が異なる別モデルなので、取り違えに注意したい。

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よくある質問

Q. チンバーを開けたまま走ってもいいですか?

いけません。 ヘルメットメーカーのウインズジャパンは公式に「絶対にチンガードをあげたまま走行しないでください」と明記し、走行前に左右とも完全にロックされているか必ず確認するよう求めています(公式ページ・確認日 2026年8月15日)。チンバーを開けられるのは停車時の利便性のためであって、走行中の開放感のためではありません。走行中も開けておきたいなら、選ぶべきはジェットヘルメットです。※法令上の扱いについては、確かな一次情報を確認できていないため本記事では断定していません。

Q. いちばん高いモデルがいちばん軽いのですか?

軽さについては、おおむねそのとおりですが、価格と重量はきれいには対応していません。 今回の5モデルで最も軽いのは最上位の AGV Sportmodular(約1,456g)ですが、2番目に軽いのは46,200円の OGK RYUKI(参考 M約1,640g)で、85,800円の SHOEI NEOTEC 3 より軽い数字です。一方、61,600円の HJC RPHA 91(約1,836g)は27,580円の LS2 SCOPE(M・L 1,835g)とほぼ同じ重さで、RPHA 91 の価格は重量ではなく装備に向かっています。軽さが目的なら、価格帯ではなく重量の数字を直接見てください。

Q. システムヘルメットは普通のフルフェイスより重いですか?

開閉機構の分、同クラスのフルフェイスより重くなりやすい。ただし近年は軽量化が進み、本記事の OGK RYUKI(参考 M約1,640g)や AGV Sportmodular(約1,456g・カーボン)のように、フルフェイスに近い重量のモデルもある。

Q. システムは風切り音が大きいのでは?

可動部の継ぎ目から音が出やすいとされるが、上位モデルは気密構造で対策している。SHOEI NEOTEC 3 のノイズアイソレーターなどが代表例だ。気になる人は静粛性に配慮した上位モデルを選ぶとよい。

Q. インカムは付けられますか?

多くのモデルで装着できる。とくに SHOEI NEOTEC 3 は専用設計の COMLINK(SENA SRL3 推奨)、HJC RPHA 91 はビルトインの SMART HJC(21B/50B)に対応し、すっきり収まる。常用するなら専用インカム対応の有無を確認したい。

Q. 海外ブランドのシステムを選んでも大丈夫ですか?

国内の公道で使うには PSC マーク(国内基準)への適合が前提だ。本記事の HJC は国内正規流通(PSC 適合)。AGV Sportmodular は、楽天で確認できた個体(南海部品ブランドショップ)の規格表記が ECE 2205 のみで、PSC の記載を確認できなかった(2026年9月1日時点・⑤の注記を参照)。並行輸入品は ECE のみで PSC 非適合の場合があるため、国内正規品(PSC 適合)かを購入前に必ずショップへ問い合わせてほしい。

Q. システムヘルメットは安全ですか?

前提は、チンバーを閉めて、左右とも確実にロックした状態で走ることだ。そのうえで、国内で売られる乗車用ヘルメットには PSC マークが求められ、本記事の OGK RYUKI のように製品安全協会のシステムヘルメット用の SG 基準に適合するモデルもある。開けたまま走ると顎まわりの保護は失われる(開けたまま走ってはいけない)。保護をとにかく優先するなら、可動部のないフルフェイスと比べてから決めたい。

Q. システムヘルメットはダサいですか?

見た目の好みなので、良し悪しは断定できない。ただ、開閉機構の分だけ帽体が大きく見えやすいのは事実だ。気になるなら、閉めたときのシルエットがフルフェイスに近いモデルを選ぶとよい(YAMAHA YJ-21 ZENITH は「フルフェイスルック」を公式にうたっている)。重さのある大きなヘルメットは見た目だけでなく首の負担にもなるので、比較一覧表の重量もあわせて見てほしい。

Q. 評判はどうですか?

評価が分かれやすいのは、停車時の便利さと、重さ・風切り音のどちらを重く見るかだ。給油・会話・眼鏡の掛け外しが多い人ほど便利さを高く評価し、高速主体で静かさを求める人ほど重さや音が気になりやすい。自分の使い方がどちら寄りかで判断するのがいちばん確実だ。

Q. 安いモデルでも大丈夫ですか?

PSC マークのある国内正規品なら、公道で使う前提は満たしている。安いモデルとの差は、主に重さ・静粛性・装備に出る。本記事でいちばん安い LS2 SCOPE(約27,580円)は、インナーバイザーを備える代わりに5モデルで最も重い。さらに価格を抑えたい人向けの候補は予算を抑えたい人の候補にまとめた。

Q. 国産のシステムヘルメットはありますか?

ある。国内メーカーでは SHOEI NEOTEC 3・OGK KABUTO RYUKI・YAMAHA YJ-21 ZENITH・ウインズジャパン MODIFY X などがシステムヘルメットを出している(いずれも各社公式サイトのラインアップで確認・2026年10月2日)。なお、Arai の公式ラインアップにはシステムタイプがない(同日確認)。


まとめ

システムヘルメットの価値は「被ったまま開けられる利便性」であり、これは給油・会話・休憩の多いツーリングで効いてくる。利便性は全モデル共通で、価格差は軽さ・静粛性・装備・帽体素材に表れる。

  • ⚠️ 開けられるのは停まっているときだけ。 メーカーは「絶対にチンガードをあげたまま走行しないでください」と明記している。得られるのは停車時の手間の削減であって、走行中の開放感ではない——ここを取り違えると、選ぶ道具そのものを間違える
  • 「高い=軽い」では選べない。 2番目に軽いのは46,200円の RYUKI で、85,800円の NEOTEC 3 より軽い。61,600円の HJC RPHA 91 は27,580円の LS2 とほぼ同じ重さで、差額は装備に向かっている
  • 開閉機構は維持する部分が増える。 メーカーは使用前のロック確認と、2〜3か月に1度のビス点検を求めている。カタログに出てこないコストとして織り込んでおきたい
  • まず予算で絞る:コスパの LS2/国産軽量の RYUKI/装備充実の HJC RPHA 91/国産ハイエンドの NEOTEC 3/カーボン軽量の AGV
  • 次に用途で決める:軽さ重視か、静粛性重視か、インカム連携重視か
  • 海外ブランドは国内正規品(PSC 適合)を選ぶ。AGV Sportmodular は国内公式サイトで製品ページを確認できない状態なので、販売ページで国内正規品(PSC 適合)の表記を確かめてほしい

迷ったら、まずは手の届く価格でシステムの便利さを体験するのもよい。サイズは頭囲を測って公式サイズ表で選び、頭の形に合う1台を選んでほしい。

用途と予算に合う1台が決まったら、下記から最新価格・在庫を確認してほしい。

① LS2 SCOPE

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② OGK KABUTO RYUKI

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③ HJC RPHA 91

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④ SHOEI NEOTEC 3

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※⑤ AGV Sportmodular は通販での流通が限られる。表の「SG+PSC」はアジアンフィット仕様の値だが、楽天で確認できた個体(南海部品ブランドショップ)の規格表記は ECE 2205 のみで、JIS・PSC・SG の記載はなかった(2026年9月1日時点)。同じ Sportmodular でも仕様が分かれる可能性があるため、購入前にショップへ PSC 適合を問い合わせてほしい。名前の似た現行モデル TOURMODULAR とは別物である点とあわせて、「購入方法」にまとめている。

あわせて読みたい


出典・参考記事

  • SHOEI 公式:NEOTEC 3 製品ページ
  • OGK KABUTO 公式:RYUKI 製品ページ
  • LS2 Helmets 公式:SCOPE
  • RS TAICHI(HJC 正規):RPHA 91
  • AGV 公式:Sportmodular 補修パーツ(⚠️本体の製品ページは 2026年8月15日時点で確認できず、従来リンクしていた /category/agv/sportmodular は別モデルの TOURMODULAR を表示する。残っているのは補修パーツのページのみ)
  • ウインズジャパン公式:システムヘルメットをご使用のみなさま(チンガードを上げたままの走行禁止・日常点検/確認日 2026年8月15日)
  • ウインズジャパン公式:MODIFY X(価格・規格・サイズ・換装/確認日 2026年10月2日)
  • ワイズギア公式:YAMAHA YJ-21 ZENITH(価格・規格・サイズ/確認日 2026年10月2日)

※価格・スペックはメーカー公式および取得時点の参考値。変動するため最新情報は各メーカー公式・各販売ページで確認のこと。海外ブランドは国内正規品(PSC 適合)かを必ず確認すること。

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