バイク用ドライブレコーダー おすすめ5選|本体+工賃の総額で選ぶ

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バイク用ドライブレコーダー おすすめ5選|本体+工賃の総額で選ぶ

バイク用ドライブレコーダー おすすめ5選|本体+工賃の総額で選ぶ

 

四輪にはドラレコを付けたのに、バイクにはまだ付けていない——という人は多い。

理由ははっきりしている。バイクのドライブレコーダーは、本体を買っただけでは終わらないからだ。四輪ならシガーソケットに挿せば動くが、バイクにシガーソケットは付いていない。電源を車体から取り出し、カメラを前後に固定し、配線をカウルの内側に通す——ここまでやって初めて動く。つまり本体価格の隣には、必ず取付工賃という金額が並ぶ。

ところが「バイク用ドラレコ おすすめ」で出てくる記事の多くは、本体価格だけを並べて終わっている。実際に確認したところ、掲載数の多い記事でも取付工賃に触れていないものがあり、触れている記事でも金額が実際の店頭工賃表と食い違っていた。

この記事では、バイク用品店が公表している工賃表をもとに

  • 本体・取付工賃・microSD を合わせた総額で5機種を並べた結果
  • カメラと本体で防水等級が違う機種があるという、置き場所に直結する話
  • 保証年数が3倍違うという、カタログの端に書かれた差
  • 工賃を0円にできる「配線しない」という別解

を整理する。読み終えたとき、本体価格ではなく総額で予算を組み、自分の使い方に合う1台を根拠を持って選べることを目指した。

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。評価・紹介内容は公式スペックと公表情報に基づく独自の調査によるもので、報酬の有無で内容を変えていません。

結論:予算と「取り付けるかどうか」で3つに分かれる

先に結論を示す。5機種は、価格順に並ぶのではなく取り付け方で3つの群れに分かれる

  • 店に任せて長く使うなら……① ミツバサンコーワ EDR-22G / ② デイトナ Mio MiVue M820Pro。本体5万円台で、前後2カメラ・GPS・Wi-Fi がひととおり揃う。
  • 費用を抑えて前後を録るなら……③ Kaedear KDR-D801-BSD / ④ Kaedear KDR-D711。2万〜3万円台で前後2カメラに届く。③は後方から近づく車を光で知らせる機能を持つ。
  • そもそも配線工事をしたくないなら……⑤ AKEEYO AKY-730Pro。バッテリー内蔵で取付工賃が0円になる。ただし前方1カメラで、後方は録れない

そして、この記事でいちばん伝えたい数字がこれだ。

③ KDR-D801-BSD と ⑤ AKY-730Pro は、本体価格がほぼ同じ(33,990円 と 約33,800円)。それでも総額は約17,800円違う。 差は工賃だけだ。本体価格の比較表を眺めているかぎり、この差は絶対に見えてこない。

以下、選び方の軸を5つ示してから、5機種を順に見ていく。

バイク用ドライブレコーダーの選び方(5つの軸)

軸①:前後2カメラを基本に置く

バイクで起きる困りごとは、前方だけを向いていない。後方からの追突、車線変更してきた車との接触、幅寄せ——前方カメラだけでは、後ろで起きたことが1コマも残らない

前方1カメラのモデルは本体が安く、取付工賃も下がる。それでも本記事が前後2カメラを基本に置くのは、記録装備として「何のために付けるのか」を考えたときに、後方が空白になる構成は目的を半分しか満たさないからだ。⑤ AKY-730Pro だけは前方1カメラだが、これは「配線しない」という別の目的とのトレードオフとして紹介する。

軸②:防水等級は「カメラ」と「本体」を分けて見る

ここが、確認した範囲の他の記事がどこも書いていない論点だ。

バイク用ドラレコの多くは、カメラユニットと本体(記録ユニット)が分かれた「分離型」になっている。そして、この2つは防水等級が違うことがある

機種 カメラ側 本体側
ミツバサンコーワ EDR-22G IP66/67 IP66/67(本体含む)
ミツバサンコーワ EDR-21Gα IP66/67 IP55
Kaedear KDR-D711 IP67(カメラ・リモコン・GPS・各コネクター) IP65

この差は、カタログ上の優劣ではなく本体をどこに置けるかという実務に直結する。本体まで高い防水等級を持つ機種は設置場所の自由度が高く、本体側の等級が下がる機種は、シート下など水のかかりにくい場所に収める前提になる。収める場所が限られれば、その分だけ作業も増える。

そして厄介なのは、この書き分けがメーカー内でも揃っていないことだ。 同じ Kaedear の3機種を、公式の防水表記だけ並べてみる。

機種 公式の防水表記 部位の粒度
KDR-D711 カメラ・リモコン・GPS・各コネクター=IP67/本体=IP65 等級を書き分け
KDR-D811 「IP67(本体、ステータスリモコン、カメラ、GPS、アダプター、各コネクター)」 部位を列挙(本体を含む)
KDR-D801-BSD 防水レベル:IP67 部位別の記載なし

出典:Kaedear 公式 KDR-D711同 KDR-D811同 KDR-D801-BSD(2026年8月14日確認)

同じメーカーの、同じ年代の3機種で、書き方が3通りに割れている。 これは「表記が粗い機種は防水が弱い」という意味ではない。読み手が判断に使える情報の量が違うという意味だ。等級を書き分けている KDR-D711 は本体の置き場所を計算できるが、一括表記の KDR-D801-BSD は本体やモニターが含まれるのかを公式表記から読み取れない。

「IP67 防水」と一括りに書かれた販売ページの説明を鵜呑みにせず、メーカー公式が本体とカメラを分けて書いているかどうかを確認してほしい。分けて書かれていないなら、それは「全部 IP67」ではなく「公式からは分からない」と受け取るのが安全だ。

軸③:電源をどう取るか

バイクにシガーソケットは無い。電源の取り方は大きく3つある。

  • ACC(アクセサリー)連動……キーをONにしたときだけ通電する。エンジンを切れば止まるので、バッテリー上がりの心配は小さい。ただし駐車中は録画できない。
  • バッテリー直結……駐車監視を使うならこちら。ただし停車中も電気を使う。
  • 内蔵バッテリー……⑤ AKY-730Pro のように機器本体が電池を持つ。車体側の配線をしなくても動く。

駐車監視を使いたい場合、車両のバッテリーがどこまで耐えられるかは車種・バッテリーの状態・駐車時間によって変わるため、この記事で「大丈夫」とも「危ない」とも断定はしない。取り付けを依頼する販売店に、自分の車両で相談するのが確実だ。

軸④:GPS・Wi-Fi と技適

GPS は「どこを・どういう経路で走っていたか」を映像と一緒に残す機能だ。何かあったときに、位置の記録が映像の裏づけになる。

Wi-Fi は、スマートフォンから映像を確認・ダウンロードするために使う。本体に画面がない分離型では、これが実質的な操作画面になる。

無線を使う機器なので、国内で使うには技適(工事設計認証)が必要になる。今回の5機種では、Kaedear KDR-D801-BSD が公式ページに工事設計認証番号 R219-239359 を明記している(出典:Kaedear 公式 KDR-D801-BSD)。他の4機種については公式ページで番号の記載を確認できなかったが、これは「取得していない」という意味ではない。心配な場合は購入前に販売元へ確認してほしい。

なお、ドライブレコーダーはヘルメットではないため、JIS(日本産業規格)・PSC・SG といったヘルメットの安全規格は対象外だ。この記事でそれらに触れないのはそのためである。

軸⑤:保証と記録媒体

見落とされやすいが、保証年数はメーカーによって3倍違う

メーカー 保証年数 出典
デイトナ(Mio) 3年(ご購入日より) デイトナ公式 M820Pro 製品ページ
Kaedear 1年(ご購入日と同日が期限)/業務用は半分の6ヶ月 Kaedear 公式 KDR-D711
AKEEYO 1年(無料保証)※18か月の記載もあり AKEEYO 公式 保証と返品
ミツバサンコーワ ※公式に年数の記載を確認できず ミツバサンコーワ公式 点検や修理のご相談

数万円の買い物で、保証が1年か3年かは小さくない差だ。

表に付けた2つの注記も、年数と同じくらい効いてくる。Kaedear は「業務用に使用される際は、メーカー保証期間を半分の期間とさせて頂きます」と公式に書き分けている(1年の機種なら6ヶ月)。配達・デリバリーで毎日走らせる人は、同じ機種でも保証が半分になる前提で見ることになる。AKEEYO のほうは、公式保証ページが1年と書く一方で、Makuake と PR TIMES のリリースには「18ヶ月」の記載がある。応援購入者向けの条件なのか製品全体なのかを公表資料から読み取れないため、本記事は保守的に1年を前提に置く(いずれも2026年8月22日確認)。

あわせて、保証が何をカバーするかも見ておきたい。AKEEYO の保証ページには「取付工賃と送料は保証外となります」と明記されている。本体が無償で直っても、付け直しの工賃は自分持ちになるということだ。工賃が1万円台後半かかる装備であることを考えると、これは実質的な負担になる。

そして、microSD カードは消耗品だ。ドラレコは電源が入っているあいだ書き込みと上書きを繰り返すため、カードは確実に劣化する。いざというときに録れていなかった、という事態を避けるために、定期的な交換と、時々の録画確認が要る。交換の目安はメーカーによって案内が異なるため、取扱説明書の指定に従ってほしい。

さらに実務的な話として、microSD が本体に付属するとは限らない。同じ機種でも販売経路によって同梱物が違うことがある(⑤で実例を挙げる)。本体だけ買って、帰ってから「カードがない」と気づく——これは総額の話でもある。

バイク用ドライブレコーダー おすすめ5選

ここからは、役割の違う5機種を順に見ていく。取り付けの可否は車種によって変わるため、装着スペースや配線経路は購入店に相談してほしい。

① ミツバサンコーワ EDR-22G|本体まで IP66/67 の国産定番

こんな人向け:国産メーカーの定番機を選びたい人。本体の置き場所に制約を作りたくない人。

ミツバサンコーワは、バイク用ドライブレコーダーを早くから手がけてきた国内メーカーだ。EDR-22G はその「コンパクトボディ2ndシリーズ」にあたる前後2カメラモデルで、希望小売価格は58,080円(税込)と、今回の5機種で最も高い(出典:ミツバサンコーワ公式 EDR-22G)。

この価格に見合う特徴が、防塵・防水性能 IP66/67 を「本体含む」で満たしている点だ。前述のとおり、同社の EDR-21Gα はカメラ部が IP66/67 なのに対して本体は IP55 と書き分けられている。EDR-22G はそこが揃っている。本体を収める場所の自由度が高く、車種を選びにくい。

撮像素子は200万画素の SONY CMOS センサー、記録解像度は1920×1080P、視野角は対角162°(水平137.4°/垂直73.6°)で前後カメラ共通。この162°は、今回の5機種で最も広い。レンズは F1.8、フレームレートは27.5fps、WDR を搭載する。microSD は 64GB が付属し、8〜256GB に対応する。本体サイズは62mm(W)×85mm(D)×21mm(H)、動作温度範囲は-20℃〜70℃(カメラ部は -20℃〜60℃)(出典:同上)。カメラだけ上限が10℃低いのは、取り付け位置を考えるときに効いてくる。排気系の近くにカメラを回す配置は、公式が想定する範囲から外れうるということだ。

型番末尾の「G」は GPS 搭載モデルを示し、本機はミツバサンコーワ公式の GPS モデルのページに掲載されている(出典:ミツバサンコーワ公式 GPSモデル)。同ページの記録データ欄には「映像ファイル、音声記録、日時、加速度、位置情報」とある。

一方で、公式の仕様表に駐車監視の記載は無い。記録方式の欄は「常時録画/イベント録画」となっており、駐車中の監視は想定されていないと読める(出典:同上)。駐車監視を使いたいなら、②③④⑤のいずれかを選ぶことになる。

正直に書いておくと、58,080円という価格は今回のなかで頭ひとつ抜けている。後述する非GPS版との差も含めて、この価格をどう見るかは後の節で扱う。

価格・在庫は楽天の販売ページで確認できる。

MITSUBA ミツバサンコーワ バイク専用ドライブレコーダー EDR 2nd シリーズ GPS搭載モデル【ドラレコ】 EDR-22G 最高クラスの防水・耐振動設計・ 堅牢・コンパクトなアルミボディ

この1機種をもっと詳しく【EDR-22G レビュー】カワサキが新車に選んだEDRシリーズの最上位機——58,080円という価格を、公式が公開している補修部品の単品価格から分解している。兄弟機 EDR-22・EDR-21Gα との差、カメラと本体で防水等級が分かれる意味も、1機種に絞って掘り下げた。

② デイトナ Mio MiVue M820Pro|2K と STARVIS 2 で暗所に強い

こんな人向け:夜間やトンネルでの見え方を重視する人。長い保証を求める人。

デイトナがバイク専用として展開する Mio(ミオ)ブランドの上位機だ。希望小売価格は53,900円(税込)、品番は63340(出典:デイトナ公式 MiVue M820Pro)。

特徴は撮像素子にある。前後とも Sony STARVIS 2 CMOS(IMX675) を採用し、記録解像度は 1440p@29fps HDR / 1080p@58fps HDR / 1080p@29fps HDR の3モード。1440p はいわゆる 2K で、フル HD より情報量が多い。STARVIS 2 は暗い場所に強いとされる系統のセンサーで、夜間走行やトンネルの出入りが多い人には効いてくる。

防水は IP67、測位は GPS・GLONASS・GALILEO・BDS・みちびきに対応、Wi-Fi は 802.11 b/g/n を搭載する。記録媒体は micro SDHC 32GB〜SDXC 256GB(C10/U3/V30以上)(出典:同上)。

駐車監視には条件がある。 公式はイグニッションキーを OFF にすると自動で駐車監視モードに入ると説明する一方で、「車両のバッテリー電圧が12.4Vまたは12.6V以下では作動しません」と明記し、設定には MiVue Pro APP を使うとしている(出典:デイトナ公式 MiVue M820Pro 特徴)。これはバッテリー保護のための仕様で、駐車監視が付いている=いつでも見張れる、ではない。バッテリーが弱っている車両では期待どおりに働かないことがある、と理解しておきたい。

そして保証が長い。デイトナ公式の製品ページには「3年保証(ご購入日より)」と明記されており、64Gメモリーカードも付属する(出典:デイトナ公式 MiVue M820Pro 製品ページ(品番63340))。後述するとおり、今回の5機種で保証3年はこの M820Pro と下位の M820WD だけだ。カードが付いてくる点も、総額を考えるうえでは効いてくる。

ただし、上位機だからすべてが上、というわけではない。視野角を見てほしい。

記録モード 視野角
1440p@29fps HDR / 1080p@29fps HDR 対角123°(水平105°/垂直56.8°)
1080p@58fps HDR 対角89.6°(水平76.7°/垂直40.8°)

画質の高いモードを選ぶほど、映る範囲が狭くなる。しかも 1080p@58fps を選ぶと対角89.6°まで落ちる。バイクで問題になるのは、横から寄ってくる車や、並走してすり抜けてくる車だ。画角は、画質と同じくらい重要な指標として見たほうがいい。この点は後述する M820WD との比較でもう一度扱う。

価格・在庫は各販売ページで確認できる。

☆ 正規品 メーカー保証3年【DAYTONA】63340 MiVue M820Pro バイク専用ドライブレコーダー 谷 ドラレコ 前後2K GPS デイトナ【バイク用品】

Amazon:デイトナ Mio MiVue M820Pro(63340・前後2K・STARVIS2)

この1機種をもっと詳しく【デイトナ MiVue M820Pro レビュー】2K の代わりに画角は狭くなる——画質と画角の交換条件を、車種専用取付キット・保証3年まで含めて1機種で検証している。下位の M820WD との逆転がどこまで及ぶのかも扱った。

③ Kaedear KDR-D801-BSD|後方接近を光で知らせる「気づかせる」1台

こんな人向け:記録だけでなく、走行中に後ろの状況へ気づく手がかりが欲しい人。

Kaedear(カエディア)は横浜のバイク用品メーカーだ。KDR-D801-BSD は同社のドラレコの上位にあたり、販売価格は33,990円(税込)(出典:Kaedear 公式 KDR-D801-BSD)。

この機種を5選に入れた理由は、BSD(ブラインドスポットディテクション)にある。公式は「BSD後方視覚監視システムが光で危険をお知らせ(映像認識)」と説明している。後方カメラの映像を解析して、接近を光で知らせるという仕組みだ。ドライブレコーダーは本来「起きたことを残す」装備だが、本機はそこに「起きる前に気づく」手がかりを足している。安全装備として見たとき、この方向性には意味がある。

ただし、過信させる書き方はしたくないので正直に書く。公式ページには「映像認識」とあるだけで、どの距離・どの速度域で作動するのか、誤検知がどの程度あるのかは公表されていない。運転支援ではなく、あくまで補助的な気づきの手段として扱うのが妥当だ。ミラーの確認と目視の代わりにはならない。

基本スペックは、SONY IMX307 STARVIS センサーによる HD200万画素(1920×1080)/27.5FPS、HDR・WDR 対応、150°広角レンズ、GPS はモニター本体内蔵、microSD はクラス10/UHS-I/U3/128GB まで、駐車監視機能を搭載。メーカー保証期間は1年(ご購入日と同日が期限)。前述のとおり、工事設計認証番号 R219-239359 が公式に明記されている(出典:同上)。

防水については、軸②で触れたとおり公式の仕様欄が「防水レベル:IP67」の一言で、部位別の記載がない(特長欄では「水圧試験をクリアした防水レベル IP67相当の防水性」という書き方もされている)。本機は3.5インチのモニターを外に出す構成なので、そのモニターが IP67 に含まれるのかどうかは、公式表記からは読み取れない。同社の KDR-D811 は部位を列挙し、KDR-D711 は本体を IP65 と書き分けているだけに、ここは情報が一段粗い。含まれるとも含まれないとも本記事では書かない。気になる場合は購入前に販売元へ確認してほしい。

保証1年は、①②と比べると短い。そこは価格差と合わせて見る必要がある。

価格・在庫は楽天の販売ページで確認できる。

カエディア Kaedear ドライブレコーダー BSD KDR-D801BSD HD店

この1機種をもっと詳しく【Kaedear KDR-D801-BSD レビュー】BSD が知らせるのはどこまでか——BSD の作動範囲が公式にどこまで書かれているかを確認し、下位の KDR-D811 との6,002円差で何を買っているのかを1機種で掘り下げている。「気づかせる」機能をどこまで信頼していいかを判断する材料になる。

④ Kaedear KDR-D711|2万円台前半で前後2カメラ・GPS・Wi-Fi

こんな人向け:まず前後を録れる状態にしたい人。予算を抑えたい人。

同じ Kaedear から2機種目を挙げる。同じブランドが2つ入るのは、価格帯と役割が別だからだ。③が「気づかせる機能を足した上位機」なのに対して、④は前後2カメラ・GPS・Wi-Fi という必要十分をいちばん安く満たす1台という位置づけになる。

販売価格は22,000円(税込)(出典:Kaedear 公式 KDR-D711)。センサーは SONY IMX323、解像度は1920×1080(200万画素)、視野角は前後とも150°。GPS と Wi-Fi を備え、Gセンサーによる駐車監視(感度3段階)にも対応する。microSD は最大128GB(クラス10 UHS-I U3)。メーカー保証期間は1年——ただし公式は「業務用に使用される際は、メーカー保証期間を半分の期間とさせて頂きます(1年の場合は6ヶ月)」と書き分けている(出典:同上)。配達・デリバリーで毎日走らせる用途なら、保証は半分になる前提で見ておきたい。

防水は、公式が明確に書き分けている。カメラ・リモコン・GPS・各コネクターは「レインコンディションに対応した防水レベル IP67」、本体は「防水レベル IP65」(出典:同上)。軸②で述べたとおり、本体側の等級が一段下がるため、本体は水のかかりにくい場所に収める前提で考えたい。販売ページの説明文には「防水 IP67」と一括りに書かれていることがあるが、公式の書き分けのほうが正しい

価格・在庫は各販売ページで確認できる。

楽天市場:Kaedear KDR-D711(前後2カメラ・GPS・Wi-Fi)

Amazon:Kaedear KDR-D711(前後2カメラ・GPS・Wi-Fi)

この1機種をもっと詳しく【Kaedear KDR-D711 レビュー】上位機と違うのはセンサー1点——上位機 KDR-D811 との5,988円差で変わるのはイメージセンサーだけ(F値・視野角・フレームレート・レンズ構成は同じ)であることを公式スペックで突き合わせた。あわせて、この機種の駐車監視は常時電源が前提で、USB給電では作動しないという電源側の条件も1機種に絞って掘り下げている。

⑤ AKEEYO AKY-730Pro|配線不要で工賃0円。ただし後方は録れない

こんな人向け:配線工事をしたくない人。複数の車両で使い回したい人。レンタルバイクでも使いたい人。

ここまでの4機種とは、そもそも設計思想が違う。AKY-730Pro はバッテリーを内蔵していて、車体から電源を取らなくても動く。つまり、取付工賃が0円になりうる

価格は約33,800円(楽天のクーポン適用時・2026年8月11日時点)。円建ての「定価」は、いまも公式に確認できない。ただしメーカー自身が運営した先行販売ページには「一般販売予定価格 39,800円」の記載がある(出典:Makuake AKEEYO AKY-730Pro・2026年8月22日確認)。これは応援購入時点の予定価格で、現在の正規販売価格として公式に確認できたものではないため、本記事は定価とは呼ばない。いっぽう AKEEYO 公式オンラインストアは米ドル建て表示で、日本向けストアが $264.00、グローバル側が $265.99(通常価格 $299.00)と同じメーカーの中でも額が違い、8月11日の $263.00 からも動いている(2026年8月22日確認)。つまりこの機種には「定価の何割引か」を判断する基準が存在しない。実勢価格そのものを、他機種の総額と並べて見るしかない。

スペックは価格以上に力が入っている。センサーは Sony STARVIS 2(IMX678・1/1.8型) の800万画素。記録解像度は 4K@30/28fps、2K@60/55/30/28fps、1080P@60/55fps。視野角は対角146°(水平125°/垂直68°)、防水防塵は IP67GPS は標準内蔵、Wi-Fi も搭載する。バッテリーは3500mAh で最長360分の連続録画。タッチパネル式のモニターを備えており、EIS(電子手ブレ補正)にも対応する(出典:AKEEYO 公式 AKY-730Pro)。

ただし「最長360分」には条件が付く。 グローバル公式の原文は “up to 360 mins in power-saving mode“(=省電力モード時)で、Makuake のプロジェクトページには「Wi-Fi・GPS・HDR をすべて ON にした場合は3〜4時間程度」と別途書かれている(いずれも2026年8月22日確認)。本記事は⑤の長所として「GPS 標準内蔵」を挙げているが、その GPS を使うと稼働時間は3〜4時間側の数字になる。 どちらも条件付きで正しい数字であって、誇大表示という話ではない。長所と代償を同じ条件で読む必要がある、ということだ。

防水等級は、メーカーの発信内で表記が割れている。 公式製品ページは IP67 だが、同社のプレスリリース(PR TIMES・慕晟株式会社)は「IP66認定」と書いており、楽天の商品ページも IP66 だ(2026年8月22日確認)。軸②で扱ったのは「カメラと本体で等級が違う」というばらつきだったが、⑤の場合は同じ製品について同じメーカーが2つの等級を発信しているという別のかたちのばらつきになる。本記事はどちらか一方を正しいとは断定しない。低いほう(IP66)で成立する置き方をしておく——という受け取り方が安全だ。

モニターがあることは、配線しない機種にとって実は重要だ。分離型のドラレコはスマホを繋がないと状態が見えないが、本機は本体の画面で録画状況を確認できる。「ちゃんと録れているか分からない」という不安に直接答えられる。

代償も同じ重さで書く。

  • 前方1カメラで、後方は録れない。 軸①で述べたとおり、これは記録装備として大きな割り切りだ。
  • 連続録画の「最長360分」は省電力モードの数字。GPS・Wi-Fi・HDR をすべて使うと、メーカー自身の記載で3〜4時間程度になる。それを超える運用では充電が要る。走りっぱなしの長距離では、給電の手段を考えることになる。
  • 筐体は大きい。 同社の下位機 AKY-710Pro が101g・小型なのに対し、本機は相応のサイズがある。
  • 駐車監視は、内蔵バッテリーの残量に縛られる。 車体給電の機種のように長時間見張り続けることはできない。

そして、総額を語るこの記事として見逃せない点がもうひとつある。同じ AKY-730Pro でも、販売経路によって microSD の同梱が違う。Amazon の正式商品名には「(カードなし)」と明記されており、楽天の商品名には「64GBカード」とある。本体だけ買うと、カードが別途必要になる場合がある。購入前に同梱物を確認してほしい。

保証は、AKEEYO 公式の保証ページにバイク用ドライブレコーダーとして「1年間の無料保証」と明記されている。あわせて「取付工賃と送料は保証外となります」とも書かれている(出典:AKEEYO 公式 保証と返品)。本機は配線工事が要らないため工賃はそもそも発生しないが、修理時の送料は負担することになる。

なお保証年数についても、メーカーの発信は一本化されていない。Makuakeは「12ヶ月保証を18ヶ月まで延長」、PR TIMES のリリースも「18か月間の保証」と記載している(2026年8月22日確認)。ただしこれが応援購入者向けの条件なのか製品全体の条件なのかは、公表資料から読み取れない。本記事は公式の保証ページに従って「1年」を前提に置くが、購入経路によって条件が違う可能性は頭に入れておきたい。

価格・在庫は各販売ページで確認できる。

楽天市場:AKEEYO AKY-730Pro(配線不要・GPS内蔵・64GBカード付き)

Amazon:AKEEYO AKY-730Pro(配線不要・GPS内蔵・カードなし)

この1機種をもっと詳しく【AKEEYO AKY-730Pro レビュー】工賃0円の代わりに何を引き受けるか——工賃を0円にすると、代わりに「充電」と「稼働時間の管理」を自分で引き受けることになる。この記事はその引き受けるものを1機種に絞って洗い出し、公称「最長6時間」が省電力モードの数字であることを特定した。駐車監視が内蔵バッテリーでどこまで持つのかも扱っている。

GPS が要らないなら|EDR-22 という 5,500円 安い選択肢

①の EDR-22G には、GPS を持たない兄弟機 EDR-22 がある。そして、この2機種の違いは驚くほど少ない。

項目 EDR-22 EDR-22G
希望小売価格(税込) 52,580円 58,080円
GPS なし あり ※後述
重量 489g 564g
撮像素子 200万画素 SONY CMOS 同じ
記録解像度 1920×1080P 同じ
視野角 対角162°(水平137.4°/垂直73.6°) 同じ
防塵・防水 IP66/67(本体含む) 同じ
通信方式 無線LAN 2.4GHz帯 IEEE802.11b/g/n 同じ
記録メディア microSDHC/SDXC 8〜256GB・64GB付属 同じ
動作温度範囲 -20℃〜70℃(カメラ部 -20℃〜60℃) 同じ
本体サイズ 62×85×21mm 同じ

出典:ミツバサンコーワ公式 EDR-22同 EDR-22G(2026年8月11日確認)

違いは3点しかない。GPS の有無、価格差5,500円、重量差75g だ。画質も画角も記録媒体も同じで、防塵・防水も両機とも「IP66/67(本体含む)」で揃っている——安いほうで本体の防水が落ちる、といったことは起きていない。

重量差75g については、本体サイズが両機とも同一(62×85×21mm)であることから、公式の表記が本体単体でなく同梱一式の重量である可能性が高い。ただし内訳は公式に記載がないため、この75g が何の差なのかを断定はしない。

つまり判断は単純になる。5,500円を GPS に払うかどうか、それだけだ。

GPS があると、映像と一緒に位置情報が残る。ミツバサンコーワ公式の GPS モデルページには、記録データとして「映像ファイル、音声記録、日時、加速度、位置情報」が挙げられている。何かあったときに「どこで起きたか」が映像の裏づけになる、という点をどう評価するかで決まる。

GPS が要らないと判断するなら、EDR-22 は同じ画質・同じ防水を5,500円安く手に入れる選択肢になる。

Amazon:MITSUBA EDR-22(GPS非搭載・スタンダードモデル)

画角を優先するなら|M820WD という 5,500円 安い選択肢

②の MiVue M820Pro にも、下位にあたる MiVue M820WD(品番40860・48,400円税込)がある。こちらは奇しくも、EDR シリーズと同じ5,500円差だ。

そして、この2機種の関係は「上位が全部上」ではない。

項目 MiVue M820WD MiVue M820Pro
希望小売価格(税込) 48,400円 53,900円
品番 40860 63340
撮像素子 (公式に記載を確認できず) Sony STARVIS 2 CMOS(IMX675)
最高解像度 1080p@58fps HDR 1440p(2K)@29fps HDR
視野角 対角136.6°(水平115.6°/垂直61.6°) 対角123°(水平105°/垂直56.8°)
※1080p@58fps 時は対角89.6°
レンズF値 F1.8 F2.0
防水 IP67 IP67
GPS・Wi-Fi・駐車監視 あり あり
記録媒体 micro SDHC 32GB〜SDXC 256GB 同じ

出典:デイトナ公式 MiVue M820WD同 M820Pro(2026年8月11日確認)

下位の M820WD のほうが、視野角は広い。対角136.6° と123°で、13.6°の差がある。しかも M820Pro で高フレームレートの 1080p@58fps を選ぶと対角89.6°まで狭くなる。

逆転しているのは画角だけではない。レンズも下位機のほうが明るい。公式スペック表の記載は M820WD が F1.8、M820Pro が F2.0 で、F値は小さいほど多くの光を取り込む。M820Pro が暗所に強いとされるのは STARVIS 2 センサーによるもので、レンズ単体で見れば下位機のほうが有利という構図だ。上位機が全項目で上、という読み方がここでも成立しない。

この差をどう考えるか。2K と STARVIS 2 が効くのは「映っているものをどれだけ細かく判別できるか」で、暗所やナンバーの読み取りに関わる。画角が効くのは「そもそも映っているかどうか」だ。バイクは車体が小さく、横をすり抜けられたり幅寄せされたりする。映っていないものは、どれだけ高画質でも記録できない。

どちらが優れているという話ではない。夜間走行やトンネルが多いなら M820Pro、横方向の記録範囲を優先するなら M820WD——判断の軸はそこにある。

なお M820WD については、デイトナ公式に「3年保証(ご購入日より)」「64G メモリーカード付属」の明記がある(出典:デイトナ公式 MiVue M820WD 製品ページ)。

5機種 比較一覧表

項目 ① EDR-22G ② M820Pro ③ KDR-D801-BSD ④ KDR-D711 ⑤ AKY-730Pro
価格(税込) 58,080円 53,900円 33,990円 22,000円 約33,800円 ※1
カメラ 前後2 前後2 前後2 前後2 前方1
最高解像度 1920×1080P 1440p(2K) 1920×1080 1920×1080 4K(3840×2160)
視野角 対角162° 対角123°/89.6° ※2 150° 150° 対角146°
防水(カメラ) IP66/67 IP67 IP67 ※5 IP67 IP67 ※8
防水(本体) IP66/67 IP67 IP67 ※5 IP65 IP67 ※8
GPS あり ※3 あり 本体内蔵 あり 標準内蔵
Wi-Fi あり あり あり あり あり
駐車監視 記載なし ※4 あり あり あり あり(内蔵電池に依存)
保証 ※公式に記載を確認できず 3年 1年 ※6 1年 ※6 1年 ※7
microSD 64GB付属 64GB付属 記載なし 記載なし 販売経路で異なる
電源 車体(12V) 車体 車体 車体 内蔵バッテリー

※1 楽天のクーポン適用時・2026年8月11日時点。公式オンラインストアは米ドル建て表示(日本向け $264.00/グローバル $265.99・2026年8月22日確認)で、日本円の定価は確認できなかった。メーカーが運営した Makuake には「一般販売予定価格 39,800円」の記載があるが、これは応援購入時点の予定価格で、現在の正規価格として公式に確認できたものではない(⑤の節を参照)。
※2 記録モードによって変わる。1440p@29/1080p@29 で対角123°、1080p@58 で対角89.6°。
※3 型番規則とミツバサンコーワ公式の GPS モデルページへの掲載による。EDR-22G 単体の仕様表には GPS の行が無い。
※4 公式の仕様表に駐車監視の記載が無く、記録方式は「常時録画/イベント録画」と書かれている。②の駐車監視は、車両のバッテリー電圧が12.4Vまたは12.6V以下では作動しない(軸②の後の②節を参照)。
※5 ③は公式の仕様欄が「防水レベル:IP67」の一括表記で、カメラ・本体・モニターの部位別の記載がない。表では同社の他機種と並べるために同じ値を置いているが、どこまでが IP67 なのかは公式表記から確定できない(軸②を参照)。
※6 Kaedear は「業務用に使用される際は、メーカー保証期間を半分の期間とさせて頂きます」と公式に書き分けている(1年の機種なら6ヶ月)。
※7 AKEEYO の公式保証ページは「1年間の無料保証」だが、Makuake と PR TIMES のリリースには「18ヶ月」の記載がある。条件の適用範囲を公表資料から読み取れないため、表では保守的に1年を置いた(⑤の節を参照)。
※8 ⑤は公式製品ページが IP67、同社のプレスリリース(PR TIMES)と楽天の商品ページは IP66 と、同じ製品についてメーカーの発信内で等級が割れている。表では公式製品ページの値を置いたが、どちらか一方を断定はできない(⑤の節を参照)。

この表で見ておきたいのは、価格の行ではなく下の3行だ。 保証は3年(②)と1年(③④⑤)で3倍の開きがあり、①は公式に年数の記載を確認できなかった。microSD が付属するのは①②だけで、③④は公式に記載がなく、⑤は販売経路によって違う。カタログの端に小さく書かれるこれらの項目が、実際に払う金額と使い勝手を左右する。

なお、この表には前述の EDR-22 と M820WD は含めていない。5選の枠を水増ししないためで、両機は①②の派生としてそれぞれの節を参照してほしい。

総額で見るといくらか|本体+取付工賃+microSD

ここからが、この記事の本題だ。

バイク用品店の取付工賃はいくらか

公式に工賃表を公開しているバイク用品店として、ナップスの数字を挙げる。

作業 工賃
ドライブレコーダー取付(シングルカメラ・前側のみ) 10,900円〜
ドライブレコーダー取付(ダブルカメラ・前後取付) 17,600円〜

出典:ナップス 点火・電装系基本工賃表(2026年8月11日確認)。同店で商品を購入した場合の工賃で、持ち込みの場合は別料金となる。

前後2カメラは17,600円から。これが、本体価格の隣に必ず並ぶ数字だ。なお、いずれも「〜」付きの下限であり、カウルの脱着や配線加工が必要な車種では追加になる。また、商品をその店で買ったほうが工賃は安く済む傾向がある点も、購入先を決めるときの判断材料になる。

5機種の総額

前後取付工賃を17,600円として並べ直す。

機種 本体 取付工賃 総額 microSD
① EDR-22G 58,080円 17,600円〜 約75,680円〜 64GB付属
② M820Pro 53,900円 17,600円〜 約71,500円〜 64GB付属
③ KDR-D801-BSD 33,990円 17,600円〜 約51,590円〜 別途
④ KDR-D711 22,000円 17,600円〜 約39,600円〜 別途
⑤ AKY-730Pro 約33,800円 0円 約33,800円 別途(販売経路による)

本体価格がほぼ同じでも、総額は約17,800円違う

表の③と⑤を見比べてほしい。

  • ③ KDR-D801-BSD……本体33,990円 + 工賃17,600円 = 約51,590円
  • ⑤ AKY-730Pro……本体約33,800円 + 工賃0円 = 約33,800円

本体価格の差はわずか190円。それなのに総額は約17,800円違う。

この差は性能の差ではなく、配線工事をするかしないかの差だ。そして、本体価格だけを並べた比較表を眺めているかぎり、この17,800円は最後まで見えてこない。バイク用ドラレコを検討するときに、いちばん最初に知っておくべき構造だと考えている。

ここでひとつ自己開示をしておく。 この17,800円という差は、③に前後2カメラの工賃17,600円を当てているから生まれている。⑤は前方1カメラなので、カメラの本数を揃えて比べるなら、当てるべきはシングルカメラの工賃10,900円のほうだ。その土俵で見ても、工賃0円との差は約10,900円残る。数字は小さくなるが、構造は変わらない——本体価格の表には出てこない1万円が、取り付けるかどうかで動く。

もちろん、⑤を選べば後方が録れないという別の代償を負う。「安いから⑤」ではなく、「後方を諦めてでも工事を避けたいか」で選ぶ話だ。

microSD は本体に含まれるとは限らない

総額のもうひとつの要素が記録媒体だ。今回の5機種でも扱いが分かれている。

  • ① EDR-22G / ② M820Pro……いずれも 64GB が付属する(公式明記)。
  • ⑤ AKY-730Pro……同じ機種でも販売経路で違う。Amazon の正式商品名には「(カードなし)」、楽天の商品名には「64GBカード」とある。
  • ③④……公式ページに付属の記載を確認できなかった。

microSD は消耗品で、いずれ交換も必要になる。本体価格に含まれているかどうかは、購入ページの同梱物欄で必ず確認してほしい。

自分で取り付ける場合はどうなるか

工賃を0円にする方法はもうひとつある。自分で取り付けることだ。実際、費用は下がる。

ただし、下がるのは費用だけで、責任は下がらない。電源の取り出し、防水処理、配線の取り回し——このどれかが不十分だと、雨天での浸水や接触不良につながる。走行中に配線が外れて可動部に巻き込まれれば、それは安全の問題になる。この記事では「自分でやれば簡単に安く済む」とは書かない。作業に自信がない場合は、店に依頼する前提で総額を組んだほうがいい。

ヘルメットに付けるタイプを5選に入れなかった理由

バイク用として、ヘルメットに貼り付けて使うカメラも売られている。今回それを5選に入れなかった理由を、はっきり書いておく。

理由は、ヘルメットメーカーが想定していない装着になりうるからだ。

たとえば Arai は、修理受付の条件について「穴あけ等の改造や転倒による痕跡がなければ、弊社アフターサービス窓口……にて交換修理を承ることができます」と案内している(出典:Arai 公式 よくあるご質問)。裏を返せば、加工に当たる作業をした帽体は、その条件から外れる可能性がある。

貼り付け式のマウントは穴を開ける加工ではない。それでも、塗装面への影響や保証の扱いはメーカーごとに異なる。加えて、ヘルメットの外側に硬い突起物を増やすことが転倒時にどう働くかは、一般に公表された検証データが見当たらない。

念のため書いておくが、ヘルメット装着型を「違法」だとは書かない。そういう話ではない。ここで言えるのは、①メーカーの想定と保証条件を確認する必要があること、②突起物を増やすことの影響について公表データが見当たらないこと、この2点だ。判断材料としてこの2つを渡したうえで、本記事は車体に取り付けるタイプに絞る

車体側に付ければ、ヘルメットは装備としての条件を変えずに済む。バイク用の安全装備を扱う立場として、これがいちばん素直な選び方だと考えている。

インカムと一緒に使うときに見ておくこと

すでにインカムを使っている人は、ドラレコを足すときに2つ気にしておきたい点がある。

電源系統

インカムはヘルメット側の機器なので、ドラレコと電源を共有はしない。ただし、USB 電源やスマホホルダーなどを同時に車体へ増設している場合、車両の電装容量という共通の制約に当たる。ドラレコ、USB 電源、グリップヒーター……と積み上げていくと、どこかで供給が足りなくなる。何をどれだけ足せるかは車種とバッテリーによって違うため、増設は取り付け店に相談しながら進めるのが確実だ。

音声の記録

今回の5機種のうち、①ミツバサンコーワ EDR-22G は「本体内蔵マイク(ON/OFF可能)」と公式に明記されている(出典:ミツバサンコーワ公式 EDR-22G)。車体に付いたマイクが拾うのは主に走行音であり、ヘルメット内のインカム通話が記録に残るかどうかについては、各社の公式ページに記載を確認できなかった。ここは断定せずにおく。気になる場合は、音声記録を OFF にできる機種を選ぶという選択肢がある。

インカムそのものの選び方は、別の記事で機種ごとに整理している。走行中の「通信」装備を選ぶ話と、「記録」装備を選ぶ本記事は役割が違うので、必要に応じて読み分けてほしい。

使い方・予算別の選び方

通勤・通学がメインなら……④ KDR-D711。22,000円+工賃で前後を押さえられる。毎日の走行距離が短く、駐輪環境が屋内なら、まずここから始めるのが無理がない。

ロングツーリングが多いなら……① EDR-22G または ② M820Pro。①は対角162°という今回いちばん広い画角と、本体まで IP66/67 という設置自由度。②は 2K と STARVIS 2 による夜間の見え方。長い距離を走るほど、雨に降られる回数も暗くなってから走る回数も増える。

後ろが気になるなら……③ KDR-D801-BSD。BSD で後方の接近に気づく手がかりが増える。ただし作動条件は公表されていないため、補助として扱う。

工事をしたくない・複数の車両で使いたいなら……⑤ AKY-730Pro。工賃0円で、車両を変えても持ち運べる。後方が録れないことと、GPS まで使うと連続録画が3〜4時間になることの2つは、納得したうえで選んでほしい。

GPS が要らないなら……EDR-22(52,580円)。①と同じ画質・同じ防水を5,500円安く手に入る。

横方向の記録範囲を優先するなら……M820WD(48,400円)。②より安く、視野角は広い。

購入方法と注意点

  • 価格は変動する。 本記事の価格はいずれも2026年8月11日時点で各メーカー公式・販売ページから確認したものだ。購入時は必ず現在の価格を確認してほしい。
  • 取り付けを店に頼むなら、その店で本体を買うほうが工賃は安く済む傾向がある。 ナップスの工賃表も、同店で商品を購入した場合の金額として提示されている。持ち込みは別料金だ。
  • microSD は指定の規格を使う。 機種ごとに対応容量とクラスが決まっている(例:KDR-D711 は最大128GB・クラス10 UHS-I U3)。安価なカードで済ませると、書き込みが追いつかず記録が飛ぶことがある。
  • 取り付け可否は車種によって変わる。 本体の設置スペース、カメラの固定位置、配線経路は車両ごとに違う。購入前に取り付け店へ相談しておくと確実だ。
  • 買って終わりにしない。 定期的に録画を再生して、ちゃんと記録されているかを確認する。これがいちばん確実な保険になる。

よくある質問

Q. 前方カメラだけでは足りませんか?

用途によっては足ります。ただし後方からの追突や幅寄せは、前方カメラには1コマも映りません。何のために付けるのかを考えると、前後2カメラを基本に置くのが素直です。前方だけにする場合は、その割り切りを理解したうえで選んでください。

Q. 雨の日に壊れませんか?

各機種とも防水等級が公表されています。ただしカメラと本体で等級が違う機種がある点に注意してください。ミツバサンコーワ EDR-22G は本体を含めて IP66/67 ですが、同社 EDR-21Gα は本体が IP55、Kaedear KDR-D711 は本体が IP65 と、公式が書き分けています。本体側の等級が低い機種は、水のかかりにくい場所に収める前提になります。

もうひとつ、そもそも書き分けていない機種もあります。Kaedear の場合、KDR-D711 は等級を書き分け、KDR-D811 は「IP67(本体、ステータスリモコン、カメラ、GPS、アダプター、各コネクター)」と部位を列挙する一方で、KDR-D801-BSD は「防水レベル:IP67」の一言です(同じメーカーの3機種で書き方が3通り)。一括表記の機種は「全部 IP67」ではなく「公式からは範囲が分からない」と受け取り、気になる部位があれば購入前に販売元へ確認してください。

Q. バッテリーは上がりませんか?

駐車監視を使うかどうかで変わります。ACC 連動ならエンジンを切ったときに通電が止まるため心配は小さく、駐車監視のためにバッテリー直結にすると停車中も電気を使います。どこまで耐えられるかは車種・バッテリーの状態・駐車時間によって変わるため、この記事では断定しません。取り付けを依頼する販売店に、自分の車両で相談してください。

Q. 自分で取り付けられますか?

作業自体は不可能ではありませんが、この記事では「簡単」とは書きません。電源の取り出し・防水処理・配線の取り回しのどれかが不十分だと、浸水や接触不良、走行中の配線トラブルにつながります。費用は下がっても責任は下がりません。

Q. microSD はいつ交換すればいいですか?

microSD は消耗品です。ドラレコは書き込みと上書きを繰り返すため確実に劣化します。交換の目安はメーカーによって案内が異なるため、取扱説明書の指定に従ってください。あわせて、定期的に録画を再生して記録されているかを確認する習慣をつけると安心です。

Q. 保証はどこが何年ですか?

公式で確認できた範囲では、デイトナが3年(MiVue M820Pro・M820WD とも製品ページに「3年保証(ご購入日より)」の明記)、Kaedear が1年(KDR-D801-BSD・KDR-D711 とも「メーカー保証期間:1年」)、AKEEYO が1年(公式保証ページにバイク用ドライブレコーダーは「1年間の無料保証」と明記)です。3倍の開きがあります。 ミツバサンコーワについては、公式のサポートページに「弊社保証規定に従って、修理をさせて頂きます」とあるのみで年数の記載を確認できませんでした。購入前に販売元へ確認してください。

ただし「1年」で終わらない条件が2つあります。Kaedear は業務用に使う場合、保証期間を半分(1年なら6ヶ月)にすると公式に書き分けています。 配達・デリバリー用途の人はここを見ておいてください。AKEEYO は逆に、Makuake と PR TIMES のリリースに「18ヶ月」の記載がありますが、応援購入者向けの条件なのか製品全体なのかを公表資料から判断できないため、本記事は公式保証ページの「1年」を前提にしています。

なお AKEEYO の保証ページには「取付工賃と送料は保証外となります」とも書かれています。保証の範囲は年数だけで決まらない点にも注意してください。

Q. ヘルメットに付けるタイプはどうですか?

本記事では扱いません。違法という意味ではなく、ヘルメットメーカーが想定していない装着になりうるためです。詳しくは本文の該当節を参照してください。

Q. EDR-22 と EDR-22G はどちらを買うべきですか?

違いは GPS の有無・価格差5,500円・重量差75g の3点だけで、画質・画角・防水・記録媒体はすべて同じです。位置情報を映像と一緒に残したいなら EDR-22G、要らないなら EDR-22 で5,500円を節約できます。

Q. M820Pro と M820WD はどちらを買うべきですか?

M820Pro は 2K と STARVIS 2 で「映っているものを細かく判別する」方向、M820WD は対角136.6° の広い画角で「そもそも映る範囲を広く取る」方向です。夜間走行が多いなら M820Pro、横方向の記録を重視するなら M820WD が合います。価格差は5,500円です。

まとめ

  • バイク用ドライブレコーダーは、本体価格だけでは総額が決まらない。前後2カメラの取付工賃は、ナップスの公表値で17,600円から
  • ③ KDR-D801-BSD と ⑤ AKY-730Pro は本体価格の差が190円なのに、総額は約17,800円違う。差は工賃だけだ。カメラの本数を揃えて1カメラの工賃10,900円で比べ直しても、約10,900円の差は残る。
  • 防水等級はカメラと本体を分けて見る。本体側の等級が低い機種は、置き場所が限られる。そもそも部位を書き分けていない機種もある(Kaedear の3機種は書き方が3通りに割れている)。
  • 保証は3倍違う。デイトナが3年、Kaedear と AKEEYO が1年。しかも保証は取付工賃をカバーせず、Kaedear は業務用だと半分(6ヶ月)になる。
  • ⑤ AKY-730Pro は、メーカーの発信そのものが揺れている。連続録画「最長360分」は省電力モードの数字(GPS・Wi-Fi・HDR を使えば3〜4時間)、防水は公式 IP67 とリリース IP66、保証は1年と18ヶ月、円建て価格は「一般販売予定価格39,800円」の記載のみ。どれも読み手が条件を補って読む必要がある。
  • 上位機が全部上ではない。M820Pro は M820WD より画角が狭く、レンズも F2.0 対 F1.8 で下位機のほうが明るい。EDR-22G と EDR-22 の違いは GPS・5,500円・75g の3点しかない。

自分の使い方に合う1台を、総額で選んでほしい。

① ミツバサンコーワ EDR-22G

MITSUBA ミツバサンコーワ バイク専用ドライブレコーダー EDR 2nd シリーズ GPS搭載モデル【ドラレコ】 EDR-22G 最高クラスの防水・耐振動設計・ 堅牢・コンパクトなアルミボディ

② デイトナ Mio MiVue M820Pro

☆ 正規品 メーカー保証3年【DAYTONA】63340 MiVue M820Pro バイク専用ドライブレコーダー 谷 ドラレコ 前後2K GPS デイトナ【バイク用品】

③ Kaedear KDR-D801-BSD

カエディア Kaedear ドライブレコーダー BSD KDR-D801BSD HD店

④ Kaedear KDR-D711

楽天市場:Kaedear KDR-D711(前後2カメラ・GPS・Wi-Fi)

⑤ AKEEYO AKY-730Pro

楽天市場:AKEEYO AKY-730Pro(配線不要・GPS内蔵・64GBカード付き)

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出典・参考記事

メーカー公式

工賃

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