【RSタイチ フープアップシューズ レビュー】信号待ちのつま先立ちを靴で減らす|かかと7cm厚底でできること・半額以下のデイトナ DS-505 との違い
信号が赤に変わるたび、頭の中で計算していないか
信号が赤に変わる。速度を落としながら、どちらの足を先に出すかを決める。つま先は着く。でも、着くだけだ。
車重が200kgを超えるツアラーやアドベンチャーなら、なおさら気になる。少し傾いたら支えきれるか。路肩が斜めだったらどうするか。若いころは気にしなかったこの計算が、年々重くなってくる。
ローダウンも考えた。ただ、サスペンションやサイドスタンドへの影響を思うと、気に入っている愛車に手を入れるのはためらわれる。シート高の低いバイクに乗り換えるのも、本当に乗りたいバイクをあきらめるようで納得がいかない。
停車のたびのその計算を、車体ではなく靴の側で減らせないか。 本記事は、そう考えている人に向けて書いた。
本記事の立ち位置:分かっていることだけを、出典付きで書く
厚底のライディングシューズは、宣伝のことばと実際の足つきがずれやすい道具だ。「7cmアップ」と書いてあっても、足つきがそのまま7cm良くなるわけではない。経験の長いライダーほど、そこは見抜いているはずだ。
そこで本記事では、RSタイチの公式情報、報道各社の記事、他社の厚底ブーツを実際に試した第三者の記録だけを使い、すべてに出典を付ける。「ここまでは公式と第三者で確認できる」「ここから先は、届いてから室内で確かめてほしい」の境目をはっきりさせる。
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。紹介内容は公式スペックと第三者情報に基づく独自の調査で、報酬の有無で内容を変えていません。
足つきの不安は「シート高」だけで決まらない。根っこは「足が地面に届く余裕」
信号待ちの不安の根っこは、シート高の数字そのものではない。停車したとき、足が地面をしっかり押せるだけの余裕が残っているかだ。つま先がやっと届くだけだと、車体が少し傾いたときに踏ん張る余地がない。
余裕を作る方法は3つある。
| 方法 | 手間・費用 | 気になる点 |
|---|---|---|
| 車体を下げる(ローダウン) | 部品代と工賃がかかる | 車両の特性が変わる |
| 低いバイクに乗り換える | 大きな出費 | 乗りたいバイクをあきらめることになる |
| 靴で足元を上げる | 靴1足分 | 操作の感覚に慣れが要る |
3つ目は愛車に手を入れずに済む。合わなければ、元の靴に戻すこともできる。
RSタイチが2026年9月18日に発売した DRYMASTER-FIT フープアップシューズ(RSS017) は、この3つ目の方法を、ツーリング用の装備として仕上げた一足だ。
- ソールの厚みはかかと約7cm・つま先約4cm
- 防水透湿素材 DRYMASTER
- BOA®ダイヤル
- つま先・くるぶし・かかとのインナープロテクター
(出典:RSタイチ公式通販 RSS017・2026年10月12日確認/発売日はモトメガネ 2026年9月18日)
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フープアップシューズを選ぶと、ツーリングの何が変わるか
この靴を選んだときに期待できることを、4つに絞る。それぞれの裏づけは、次の節で同じ順に示す。
信号待ちで、つま先立ちに「余裕」が生まれる
厚みはかかとだけでなく、つま先側にも約4cmある。つま先立ちで止まる人ほど、この前足部の厚みが効いてくる。
厚底なのに、シフト操作のための形が最初から作り込まれている
厚底スニーカーの流用とは違い、ステップの上で足を動かすこと、シフトペダルを操作することを前提に、ソールの形が設計されている。
雨・転倒・夜間への備えが一足にまとまっている
宿泊ツーリングの途中で雨に降られても、靴を替えなくて済む。転倒時の足の守りと、夜間に周りから見えやすくする装備も付いている。
グローブのまま着脱でき、ツーリング先で歩くことも考えたソール
休憩のたびに靴紐を結び直す必要がない。バイクを降りたあとに歩くことも、設計の段階で考えられている。
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以下、この4つが公式のどの記載と第三者のどの記録に裏づけられているのかを、同じ順に見ていく。
4つの変化の裏づけ:公式情報と第三者の記録
つま先側まで約4cm。ただし「足つきが一律7cm良くなる」わけではない
1つ目の「つま先立ちの余裕」を支えるのが、前足部まで厚みを持たせたソールだ。公式は次のように書いている。
厚型ソールを採用し、踵部分で約7cm、つま先部分で約4cmの厚みを確保。足つき性を高めることで、停車時の不安を軽減します。
(出典:RSタイチ公式 ライディングシューズ特集 RSS017・2026年10月12日確認/公式通販でも「踵7㎝、つま先約4㎝アップ」と記載)
Webikeプラスの記事は、この点を「親指の先までしっかりと厚みを持たせることで、つま先立ちに近い状態でも足元を支えやすく、停車時の不安を軽減する設計」と伝えている(出典:Webikeプラス 2026年9月24日)。
一方で、モトチャンプ編集部はこう注記している。
※かかと部分のソール厚が約7cmとなる仕様であり、実際の足つきが一律に「7cm改善する」という意味ではない。
(出典:MotorFan/Yahoo!ニュース 2026年9月20日)
つま先立ちで止まる人にとって効くのは、前足部の約4cmだ。 かかとの約7cmが効くのは、かかとまで着く姿勢のときに限られる。目安は「前足部で約4cm、かかとまで着くなら最大約7cm。実際はその間のどこか」と考えるのが正確だ。
※2026年9月の記事公開時点では、楽天の販売ページに「踵6cm、つま先2.5cm」と書かれていた。2026年10月12日に再確認したところ、「踵7cm、つま先約4cm」に修正されていた。
ヒールの「八の字カット」と2層ソール
2つ目の「シフト操作のための形」を支えるのが、ソールの削り方と構造だ。
ヒール部分を八の字状にカットし、ステップ上で足を左右に動かしやすい形状に。さらに土踏まずからつま先にかけてなめらかにつながる形状とすることで、厚底でもシフト操作がしやすい設計。
路面とのグリップ力を確保するラバーと、操作・歩行に適した硬さのEVAを組み合わせた2層ソールを採用。
(出典:RSタイチ公式 ライディングシューズ特集 RSS017・2026年10月12日確認。公式通販は同じ設計を「ステップが当たる部分を斜めにカットし、側面を削る」と表現)
厚底にすると操作の感覚がどう変わるのかは、他社製品の記録が参考になる。webオートバイの筆者は、ワイルドウィングの厚底ブーツ(ヒール約50mm)で CB1300SB を試し、最初はギアの上げ下げの感覚に戸惑ったものの、「その日の夕方ごろにはもうすっかり厚底の厚みになれてスムーズなギアチェンジができるようになりました」と書いている(出典:webオートバイ 2024年1月19日)。
これは別の製品の記録だ。それでも、「厚底で操作の感覚が変わる」という問題は慣れで解決したと報告されていること、そしてRSタイチがその問題に設計で手を打っていることは、判断材料になる。
防水・プロテクター・シフトガード・リフレクター
3つ目の「雨・転倒・夜間への備え」は、公式に次のように書かれている。
| 装備 | 公式の記載 |
|---|---|
| 防水透湿 | 「TAICHIオリジナルの防水・透湿素材”ドライマスター”を採用。全天候での使用に対応」 |
| プロテクター | 「くるぶしやつま先、かかとにインナープロテクターを装備し、転倒時に足への衝撃を軽減」 |
| シフトガード | 「左足のシフトペダルが当たる部分にはシフトガードを配置し、シューズ本体へのダメージや度重なるシフトチェンジによるつま先の痛みを軽減」 |
| リフレクター | ブランドサイトは「前後に配置することで走行時のライダーの存在感を高めます」。公式通販は「かかとには夜間の被視認性確保のためにリフレクターを装備」 |
(出典:RSタイチ公式通販 RSS017/RSタイチ公式 ライディングシューズ特集・いずれも2026年10月12日確認。Webikeプラスも「リフレクターも前後に配置」と報道)
BOA®のライフタイム保証と、降りたあとの歩きやすさ
4つ目の「グローブのままの着脱と、降りてからの歩きやすさ」も、公式に記載がある。公式によると、BOA®フィットシステムは「グローブを装着した状態でも簡単でスピーディーな着脱と優れたフィット感を実現」するものだ。交換できるダイヤルとレースは、「搭載製品の製品寿命の期間において保証されます」と書かれている(出典:RSタイチ公式通販 RSS017・2026年10月12日確認)。
歩きやすさについて、公式は2層ソールの説明で「バイクに乗るときだけでなく、降りてからの歩きやすさにも配慮」としている(同特集ページ)。
フープアップシューズの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | DRYMASTER-FIT フープアップシューズ(RSS017) |
| 発売 | 2026年9月18日 |
| 価格 | 30,800円(税込)・3色同額 |
| カラー | BLACK/WHITE/BLOSSOM |
| サイズ | BLACK:22.0〜27.5cm(12サイズ)/WHITE・BLOSSOM:22.0〜25.0cm(7サイズ) |
| ソール | かかと約7cm・つま先約4cm/ラバー+EVAの2層/ヒール八の字カット/溝付き |
| 保護 | つま先・くるぶし・かかとのインナープロテクター/左足のシフトガード |
| 防水透湿 | DRYMASTER(性能の数値は公表されていない) |
| 締め方 | BOA®フィットシステム(ダイヤルとレースはライフタイム保証) |
| CE規格の表記 | なし |
| 重量 | 製品単体の重量は公表されていない(梱包重量は1.246kg) |
(出典:RSタイチ公式通販 RSS017・2026年10月12日確認)
BLACK は 27.5cm まである。通常ソールの「フープシューズ(RSS011)」とは名前が似ているが、ソールは作り直された別物だ(RSS011 は Vibram® 共同開発のソール。RSS017 はオリジナルの2層ソール)。
価格・納期・買い方
30,800円の中身:DS-505との差額15,950円で何が増えるか
足つきのために厚底を探すと、必ず候補に上がるのがデイトナの DS-505 T-WPシューズ(14,850円・税込) だ。
| デイトナ DS-505 T-WP | RSタイチ RSS017 | |
|---|---|---|
| 高さ | かかと約6cm・母指球約5cm | かかと約7cm・つま先約4cm |
| 価格(税込) | 14,850円 | 30,800円 |
| サイズ | 22.5〜28.0cm | 22.0〜27.5cm |
| つま先・かかとのプロテクター | 記載なし(※くるぶしの隠しパッドのみ) | インナープロテクター装備と明記 |
| 締め方 | ※ダイヤルリール | BOA®(ライフタイム保証) |
| リフレクター | ※背面にプリント | 前後(ブランドサイト)/かかと(公式通販) |
(出典:デイトナ公式 DS-505・2026年10月12日確認。※はデイトナのプレスリリース(PR TIMES 2026年6月22日)の記載)
高さ、つまり足つきに効く部分には大きな差がない。 差額で増えるのは、つま先とかかとを守る装備、保証付きのBOA®、そして装備一式が一足にまとまっていることだ。
公式通販で買う場合の条件
公式通販(2026年10月12日確認)の条件は次のとおり。
- 国内は送料無料
- 商品到着後10日以内・未使用なら、カラーとサイズを何回でも交換できる(往復送料はアールエスタイチ負担。室外での試着や、実際にバイクに乗っての試着は不可)
- 納期の表示:BLACK は全サイズ「2027年3月中旬」。WHITE と BLOSSOM は一部のサイズが「2026年10月下旬」、それ以外は「2027年3月中旬」
| サイズ | BLOSSOM | BLACK | WHITE |
|---|---|---|---|
| 22.0cm | 2026年10月下旬 | 2027年3月中旬 | 2026年10月下旬 |
| 22.5cm | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 |
| 23.0cm | 2026年10月下旬 | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 |
| 23.5cm | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 |
| 24.0cm | 2026年10月下旬 | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 |
| 24.5cm | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 | 2027年3月中旬 |
| 25.0cm | 2026年10月下旬 | 2027年3月中旬 | 2026年10月下旬 |
| 25.5〜27.5cm | - | 2027年3月中旬 | - |
(出典:RSタイチ公式通販 RSS017 の在庫表・返品・交換について。いずれも2026年10月12日確認。納期の表示は変わることがある)
販売ページで買う場合
楽天のサイクルワールドでは、ページ上でカラーとサイズを選べる。在庫と納期は、リンク先のページで確認してほしい。 今シーズンのツーリングに間に合わせたいなら、まず楽天などの販売ページで在庫を見るのが近道だ。サイズに迷っていて、交換できる安心を優先するなら、公式通販が向いている。
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向いている人・向いていない人
向いている人
- 大きなバイクの信号待ちでつま先立ちになり、毎回車体を支えられるか気にしている
- ローダウンや乗り換えはせず、今の愛車のまま足つきの不安を減らしたい
- 雨・転倒・夜間への備えと、グローブのままの着脱を一足で済ませたい
- 日帰りや宿泊のツーリングで、バイクを降りて歩く時間もある
- 足のサイズが22.0〜27.5cm(BLACK)に収まる
向いていない人と、その対処法
足つきにはもともと困っていない。 通常ソールのフープシューズ(RSS011)のほうが安く、Vibram® ソールで、29.0cm まである。
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厚底が欲しいだけで、装備は今の靴で足りている。 DS-505 なら半額以下で、かかと約6cmの厚底が手に入る。
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28.0cm 以上が必要。 RSS017 にはない。RSS011(BLACK は 29.0cm まで)か、DS-505(28.0cm まで)を検討してほしい。
CE規格の表記で靴を選びたい。 RSS017 に表記はない。RSタイチではアローシューズ(RSS013)とブレイクシューズ(RSS014)の公式通販ページに「CE規格LV.1の保護能力を有しています」とある(2026年10月12日確認)。
すぐに欲しい(特に BLACK)。 公式通販の納期表示は2027年3月中旬だ。楽天などの販売ページで在庫を確認してほしい。
厚底でシフト操作の感覚が変わるのが不安。 他社の厚底ブーツでは、1日で慣れたという記録がある(「八の字カット」の節で紹介)。最初は近場で慣らすのが無難だ。
たくさんのレビューを見てから決めたい。 2026年10月12日に当サイトが確認した範囲では、楽天の商品レビューは0件で、着用インプレの記事も見つからなかった。サイズ感は「モデルにより構造が異なるため、サイズやフィット感に違いがあります」と公式も書いているので、交換できる公式通販で、届いてから室内で履いて確かめるのが確実だ。
重さを気にする。 製品単体の重量は公表されていない。
まとめ:次の信号待ちを、少しラクにする
フープアップシューズは、愛車には手を入れず、靴を履き替えるだけで停車時の余裕を作るための一足だ。
- つま先側にも約4cmの厚みがある
- シフト操作のための八の字カットと2層ソール
- 防水・プロテクター・シフトガード・リフレクターを一足に
- グローブのまま着脱でき、歩くことも考えたソール
足つきが7cmそのまま良くなるわけではない。それでも、「つま先がやっと届く」から「地面を押せる」に近づくことが、信号待ちの安心につながる。
気になったら、まずは自分のサイズの在庫と納期を確かめてほしい。本格的に寒くなる前の、次のツーリングに間に合うかもしれない。
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出典・参考記事
公式情報(一次情報)
- RSタイチ公式通販 RSS017 DRYMASTER-FIT フープアップシューズ(価格・サイズ・在庫表の納期・仕様・BOA® の保証文。2026年10月12日確認)
- RSタイチ公式通販 返品・交換について(交換条件・試着の注意。2026年10月12日確認)
- RSタイチ公式 ライディングシューズ特集(約7cm/約4cm・八の字カット・2層ソール・前後リフレクター。2026年10月12日確認)
- RSタイチ公式通販 RSS013 アローシューズ/RSS014 ブレイクシューズ(CE規格の表記。2026年10月12日確認)
- RSタイチ公式通販 RSS011 フープシューズ(Vibram®・サイズ範囲・価格。2026年10月12日確認)
- デイトナ公式 DS-505 T-WPシューズ(2026年10月12日確認)
- デイトナ プレスリリース(PR TIMES 2026年6月22日)(ダイヤルリール・くるぶしの隠しパッド・背面リフレクター。2026年9月20日確認)
報道・参考記事
- Webikeプラス「【つま先4cmアップ】TAICHI『RSS017 DRYMASTER-FIT フープアップシューズ』が登場」(2026年9月24日)
- MotorFan「『あと少し足が届けば…』をシューズで解決!? RSタイチの厚底ライディングシューズが気になる」Yahoo!ニュース(2026年9月20日配信・モトチャンプ編集部の注記)
- webオートバイ「重くて足つきの悪いバイクに『厚底ブーツ』は大アリだった!」(2024年1月19日・ワイルドウィングの厚底ブーツでの記録。RSS017 の評価ではない)
- モトメガネ「足つきに悩むライダーへ!タイチから厚底『DRYMASTER-FIT フープアップシューズ』登場」(2026年9月18日・発売日)
※価格・仕様・在庫・納期は2026年10月12日時点の確認内容。変動するため、購入時は各メーカー・各販売ページの最新情報を確認してほしい。
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