【SENA 60S EVO vs 50S 比較】差は2,820円|1台なら EVO、2台なら考え直す
SENA のメッシュインカムを買うと決めたものの、こなれた 50S にするか、新しい 60S EVO まで上げるかで迷っていないだろうか。
2026年7月9日、SENA が 60S EVO の国内価格を公表した。シングル59,800円(税込)。50S の56,980円(税込)との差は、わずか2,820円だ。
これだけ見れば「それなら新しい方でいい」と思える。ただし、2台まとめて買うなら話は変わる。デュアルパックで比べると差は11,720円まで開く。同じ2機種でも、買い方によって答えが変わってしまう。
- 60S EVO と 50S は、結局どこが違って、どちらを買えばいいのか
- 2,820円しか違わないなら、上位機にしておくべきか
- 1世代前の 50S を今買って、後悔しないか
この記事では、SENA 公式スペックと当サイトの両機レビューをもとに、
- どちらを選んでも変わらない「共通点」
- 差がつく「真の差分」7点
- 1台買いとペア買いで、どちらが向くか
を中立に整理する。読み終えたとき、自分の使い方と買い方に照らして、根拠を持って一方に決められることを目指した。
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。評価・紹介内容は公式スペックと第三者レビューに基づく独自の調査によるもので、報酬の有無で内容を変えていません。
結論:1台なら 60S EVO、2台なら 50S も十分に合理的
先に結論を示す。この2機種は「効いてくる中身」の多くが共通していて、判断を分けるのは価格差だ。そしてその価格差は、買う台数で大きく変わる。
| SENA 50S | SENA 60S EVO | 差 | |
|---|---|---|---|
| シングル(税込) | 56,980円 | 59,800円 | 2,820円 |
| デュアル(税込) | 102,080円 | 113,800円 | 11,720円 |
シングルなら2,820円。デュアルでは11,720円で、差が約4.2倍に開く。同じ2機種を比べているのに、1台買うか2台買うかで判断の重みがまるで違う。
- 60S EVO が向く人:1台だけ買うなら基本的にこちら。2,820円の上乗せで、通話時間・防水表記・Bluetooth・保証が一段上がる。雨天走行が多い人、長く使いたい人にも向く。
- 50S が向く人:夫婦・仲間とペアで買う場合。11,720円の差は無視できない。Harman Kardon の音を好む人、実売で明確に安いとき、少しでも軽い方がいい人も候補になる。
というのも、ジョグダイヤルの操作性・グループメッシュ最大24人・通信距離2.0km・WAVE Intercom への対応・どのヘルメットにも付く汎用設計は、どちらを選んでも変わらないからだ。仲間と話すという本来の目的に直結する部分は、安い 50S でも揃っている。
なお、この2機種の間には無印 60S(64,680円・税込)もある。本記事は 60S EVO と 50S の比較に絞る。無印 60S と迷っているなら「SENA 60S vs 50S 比較」を参照してほしい。
SENA 60S EVO と 50S の基本情報(スペック比較表)
まず両機の基本スペックを並べる。共通する項目は「=(同等)」と示した。
| 項目 | SENA 50S | SENA 60S EVO |
|---|---|---|
| メーカー/流通 | SENA(国内正規:SENA Bluetooth Japan) | =(同等) |
| 種類 | バイク用インカム(汎用・各社ヘルメットに後付け対応) | =(同等) |
| 通信方式 | メッシュ+Bluetooth 5.0 | メッシュ+Bluetooth 5.3 |
| メッシュ世代 | MESH 3.0 対応(FW更新。公式の対応リストに 50S-10=既対応と明記) | MESH 3.0(標準搭載) |
| グループ通話人数 | グループメッシュ最大24人 | =(同等)/Bluetooth 最大4人 |
| メッシュ通信距離 | 最大2.0km(見通しの良い環境) | =(同等) |
| WAVE Intercom | 対応(対象モデル) | 対応 |
| 通話時間(目安) | 約11時間/約12時間、または13時間/16時間 ※公式内で不一致・要確認 | メッシュ最大19時間/Bluetooth 最大27時間 |
| 充電時間 | 約2.5時間 | 約2.5時間(※公式内に約1.5時間の記載もあり要確認) |
| 音響 | Harman Kardon スピーカー(40mm・厚7.2mm) | SOUND BY BOSE(40mm・厚9mm)+AI ノイズキャンセル+FM ラジオ |
| 操作方式 | ジョグダイヤル | =(同等) |
| 防水 | 公式仕様に等級の記載なし(要確認) | IPX7 |
| 取り付け | ユニバーサルクランプキット | =(同等) |
| 独自装備 | 記載なし | RideGlow LED イルミネーション/アンテナ位置検知/USB 異物検知 |
| 本体重量 | 約64g | 約68g |
| 保証 | 3年間(Quantum シリーズ) | 限定生涯保証(Limited Lifetime Warranty・条件あり) |
| 発売 | 2024年12月16日 価格改定 | 2026年8月1日(SENA プロショップ先行)/8月8日(全国バイクショップ) |
| メーカー希望価格(税込) | シングル56,980円(税抜51,800円)/デュアル102,080円 | シングル59,800円(税抜54,364円)/デュアル113,800円 |
(出典:SENA 50S 製品ページ/SENA 50S 機能・仕様/SENA 50S パッケージ・価格/SENA 60S EVO 機能・仕様/SENA 60S EVO パッケージ・価格。仕様・価格は2026年7月時点の参考値。変動するため最新情報は各メーカー・各販売店で確認のこと)
最新価格・在庫は、各販売ページで確認できる。
SENA 50S
SENA 60S EVO(シングルパック)
SENA 60S EVO(デュアルパック・2個セット)
どちらを選んでも得られること(ここは差がつかない)
比較というと違いに目が行くが、この2機種は共通点の方が多い。先に「どちらを買っても手に入るもの」を押さえておくと、判断がぐっと楽になる。
①仲間と話す基本性能は同じ
- グループメッシュ最大24人:大人数のマスツーリングに対応する通信人数は、両機とも最大24人だ(出典:SENA 50S 製品ページ/SENA 60S EVO 機能・仕様)。ここで 50S が見劣りするわけではない。
- メッシュ通信距離 最大2.0km:見通しの良い環境での通信距離も、公式仕様では両機とも最大2.0kmで同じだ。
- メッシュのバージョンを揃えれば混在できる:SENA のメッシュは世代が違うと接続できないが、50S も MESH 3.0 に対応しているため、両機のバージョンを揃えれば仲間が 50S と 60S EVO で混在していても一緒に走って会話できる(出典:SENA MESH 3.0 対応のお知らせ)。
②ジョグダイヤルの操作性
50S も 60S EVO も、SENA の代名詞であるジョグダイヤルを備える。大きな物理ダイヤルを回す・押すで操作でき、厚手のグローブでも指の感触で扱える(出典:SENA 50S 製品ページ)。走行中に視線を落とさず操作できる設計は、価格の安い 50S でも変わらない。
③WAVE Intercom は 50S でも使える
ここは誤解が広まっている点なので、はっきり書いておきたい。WAVE Intercom は 60S 系だけの機能ではない。
SENA 公式の 50S 製品ページには「WAVE Intercom App に完全対応」と明記され、専用の解説セクションまで設けられている(出典:SENA 50S 製品ページ)。公式の WAVE インターコム紹介ページでも、対象モデルとして「60シリーズ、50シリーズ、SRL3, SRL-MESH…など」が挙げられている(出典:WAVE インターコム)。
WAVE Intercom は、スマートフォンのモバイル回線を使って距離の制限なくグループ通話ができる仕組みだ。同ページには他社インカムのユーザーやスマホ単体でも通話に参加できるとも書かれている。つまり、「Wave が使えるから 60S EVO」という選び方は成り立たない。
④どのヘルメットにも付く汎用設計
SHOEI 専用の SRL3 などと違い、両機とも汎用インカムだ。基本的にどのヘルメットにも後付けできる。
つまり、「大人数で話せること」「通信距離」「操作感」「Wave」「汎用性」は、安い 50S を選んでも変わらない。ここが揺らがないと分かれば、あとは差分だけを冷静に見ればいい。
“真の差分”を項目別に比較する
共通点を差し引くと、差は次の7点に絞られる。順に見ていく。
①価格──シングル2,820円、デュアル11,720円
本記事でいちばん重要な差分がここだ。
| SENA 50S | SENA 60S EVO | 差 | |
|---|---|---|---|
| シングル(税込) | 56,980円(税抜51,800円) | 59,800円(税抜54,364円) | 2,820円 |
| デュアル(税込) | 102,080円(税抜92,800円) | 113,800円(税抜103,455円) | 11,720円 |
(出典:SENA 50S パッケージ・価格/SENA 60S EVO パッケージ・価格。確認日 2026-07-31)
シングルの差は2,820円。デュアルでは11,720円で、約4.2倍に開く。
なぜこうなるかというと、50S のデュアルパックが単純な2倍より大きく割り引かれているためだ。50S はシングル2個ぶん113,960円に対しデュアル102,080円で、11,880円お得になる。一方 60S EVO はシングル2個ぶん119,600円に対しデュアル113,800円で、5,800円お得にとどまる。まとめ買いの割引幅そのものに差がある。
この違いは判断に直結する。1台だけなら2,820円は「せっかくだから上げておく」と言える範囲だろう。しかし2台なら11,720円だ。同じ金額でヘルメットの内装を新調したり、グローブを買い足したりできる。「2,820円しか違わない」という感覚のままペア購入を決めると、実際の負担を1万円以上見誤ることになる。
なお実売価格はポイント還元や時期で変わる。特に 50S は2024年12月の価格改定から時間が経っており、店舗によっては値引きされていることがある。購入前に両機の実売を見比べてほしい。
②メッシュ世代──50S も MESH 3.0 に対応している
※2026年8月1日 追記・訂正:公開時点では「50S のメッシュ世代は公式内で表記が割れており断定できない」と書いていたが、その後の確認で解決したので更新する。
SENA 公式の MESH 3.0 対応リストには、50S-10 が「既対応(v2.6)」として明記されている(出典:SENA MESH 3.0 対応のお知らせ)。つまり50S もファームウェアを更新すれば MESH 3.0 で使える。60S EVO は最初から MESH 3.0 だ。
紛らわしいのは、50S 製品ページには「MESH2.0」と書かれたままである点だ(機能・仕様ページは「Mesh 3.0/2.0」)。公式サイト内で記載が揃っていないため、購入時はファームウェアのバージョンを確認したい。
そしてここが重要だが、MESH 2.0 と MESH 3.0 には互換性がない。公式は「ファームウェアを最新版に更新すると、MESH 2.0から自動的にMESH 3.0に切り替わります。そのため、MESH 2.0のみ対応のデバイスとは接続できなくなりますのでご注意ください」と案内している(出典:同上)。
したがって、メッシュ世代は「50S と 60S EVO を分ける差」ではなく「グループ全員で揃えるもの」だ。仲間と走るなら全員のバージョンを合わせる必要がある。MESH 2.0 側に合わせたい場合は、専用アプリの設定から MESH 3.0 をオフにできる。
グループ最大24人・通信距離2.0kmという実際に効く数値も両機で同じなので、この項目だけで機種を決める必要はない。
③通話時間──ここも 50S 側の公式表記が一致しない
電池のもちは差がつきやすい項目だが、50S については数値そのものが公式内で割れている。
50S の値は「約11時間/約12時間」なのか「13時間/16時間」なのか確定できない(要確認)。ただし、どちらの数値を採用しても 60S EVO の方が長いという結論は変わらない。メッシュで最短6時間・最長8時間の差がつく。
この差が効くのは、休憩中の充電が難しい長距離・連泊のツーリングだ。日帰り中心で、昼食や給油の休憩でモバイルバッテリーにつなげる環境なら、50S でも困る場面は少ないだろう。
充電時間は両機とも約2.5時間だ。ただし 60S EVO は公式ページ内に約1.5時間という記載も見られ、こちらも断定できない(要確認)。
④音質──同じ40mmでも、スピーカーの厚みが違う
音響ブランドが異なる。50S は Harman Kardon、60S EVO は Bose と共同開発した SOUND BY BOSE を採用する(出典:SENA 50S 製品ページ/SENA 60S EVO 機能・仕様)。
見落とされがちだが、スピーカーは「どちらも40mm」ではない。公式仕様では、50S が直径40mm×厚み7.2mm、60S EVO が40mm×厚み9mm と記載されている。口径は同じでも厚みが違う、物理的に別のスピーカーだ。
ここで注意したいのは、「SOUND BY BOSE」はスピーカーそのものが Bose 製という意味ではないという点だ。Bose のオーディオエンジンとチューニングを採り入れたもので、音づくりを共同で行っている(出典:Motorcycle News)。
一方の 50S の Harman Kardon 音質も、第三者レビューで高く評価されている(出典:29rider)。「50S だから音が悪い」ということはなく、これは音の系統と好みの問題だ。当サイトは両機の実機を所有していないため、どちらの音が優れているかは断定しない。
なお、AI ノイズキャンセルと FM ラジオは 60S EVO のみが備える。風切り音の中での聞き取りやすさを重視するなら、この差は考慮に値する。
⑤防水──60S EVO は IPX7 明記、50S は記載なし
防水表記に違いがある。60S EVO は IPX7 を明記しているのに対し、50S は公式仕様に防水等級の記載が確認できない(出典:SENA 60S EVO 機能・仕様/SENA 50S 機能・仕様)。
ここで誤解しないでほしいのは、「50S は防水非対応」ではないという点だ。等級が公式に確認できないだけで、防水性能がないと断定はできない。また、これはブランドの差ではなく機種ごとの差である。「SENA は防水が弱い」という通説を見かけるが、60S EVO は IPX7 を明記しており、機種によって扱いは異なる。
雨天走行が多く、等級が明記された安心がほしいなら 60S EVO が有利だ。
⑥Bluetooth・独自装備・重量
細かいが実用に関わる3点をまとめる。
- Bluetooth:50S が 5.0、60S EVO が 5.3(出典:SENA 50S 機能・仕様/SENA 60S EVO 機能・仕様)。スマホとの接続の安定性に関わる。
- 60S EVO だけの装備:公式製品ページには、RideGlow LED イルミネーション・アンテナ位置検知機能・USB 異物検知機能が挙げられている(出典:SENA 60S EVO 製品ページ)。50S の公式ページにこれらの記載はない。
- 重量:50S が約64g、60S EVO が約68g で、50S の方が4g軽い。「新しい方が軽い」というイメージとは逆になる。
4gの差を体感できる人は多くないだろうが、「上位機が全ての項目で上」ではないことを示す一例だ。
なお、ヘルメットへの取り付けは両機ともユニバーサルクランプキットを使う(出典:SENA 50S アクセサリー/SENA 60S EVO 製品ページ)。取り付け方式そのものに大きな差はないと考えてよい。
⑦保証──3年間 × 限定生涯保証
保証にも差がある。50S は3年間の保証が付く。SENA の製品保証は購入日から2年が原則だが、Quantum シリーズは3年とされており、50S はこれに該当する(出典:SENA 免責・製品保証)。
一方 60S EVO は「限定生涯保証(Limited Lifetime Warranty)」の対象だ(出典:SENA 60S EVO 製品ページ/60S EVO 発売日・価格決定のお知らせ)。SENA のラインアップで初めて導入された長期保証になる。
ただし「生涯」でも、名前のとおり「限定」で条件が付く。一般に、対象は最初に購入した本人のみ、カバーするのは通常使用での材料・製造上の欠陥といった範囲で、落下・水没・改造は対象外になる。日本国内で販売される製品の保証条件は国内総代理店によって細部が異なる場合があるため、正式な内容は購入店・国内代理店の案内で確認してほしい(要確認)。
なお、50S の3年間も決して短くはない。長期保証は 60S EVO の魅力だが、3年保証を理由に 50S を避ける必要はない。
総合比較表
ここまでの違いを一覧にまとめる。「=」は両機で同等、○△は差がつく項目を示す。
| 項目 | SENA 50S | SENA 60S EVO |
|---|---|---|
| 価格(シングル) | ○ 56,980円(2,820円安い) | △ 59,800円 |
| 価格(デュアル) | ○ 102,080円(11,720円安い) | △ 113,800円 |
| メッシュ世代 | = MESH 3.0 対応(FW更新が必要) | = MESH 3.0(標準搭載) |
| 通話時間(メッシュ) | △ 約11〜13時間(要確認) | ○ 最大19時間 |
| 通話時間(Bluetooth) | △ 約12〜16時間(要確認) | ○ 最大27時間 |
| 音質 | = Harman Kardon(40mm・厚7.2mm) | = SOUND BY BOSE(40mm・厚9mm) |
| AI ノイズキャンセル・FM | △ 記載なし | ○ 対応 |
| 防水 | △ 公式に記載なし(要確認) | ○ IPX7 明記 |
| Bluetooth | △ 5.0 | ○ 5.3 |
| 独自装備(LED・検知機能) | △ 記載なし | ○ RideGlow LED ほか |
| 取り付け | = ユニバーサルクランプキット | = ユニバーサルクランプキット |
| 本体重量 | ○ 約64g(4g軽い) | △ 約68g |
| 保証 | △ 3年間 | ○ 限定生涯保証(条件あり) |
| グループメッシュ最大人数 | = 最大24人 | = 最大24人 |
| メッシュ通信距離 | = 最大2.0km | = 最大2.0km |
| WAVE Intercom | = 対応 | = 対応 |
| ジョグダイヤル | = | = |
| こんな人に | 2台まとめ買い・音の好み・軽さ | 1台買い・雨天・長距離・長期保証 |
※○△は本記事の比較軸上での相対評価であり、安全性の優劣を示すものではない。
どちらを選ぶべきか(用途別)
SENA 60S EVO がおすすめな人
- 1台だけ買う(差は2,820円にとどまる)
- 連泊・長距離が多く、メッシュ最大19時間の通話時間がほしい
- 雨天でも使うので、IPX7 の明記された防水で安心したい
- 風切り音の中での聞き取りやすさを重視する(AI ノイズキャンセル)
- 長く使う前提で、限定生涯保証に価値を感じる
- Bose のチューニングによる音づくりを好む
SENA 50S がおすすめな人
- 夫婦・仲間と2台まとめて買う(差が11,720円に開く)
- Harman Kardon の音の方が好み──ここは優劣でなく好みで分かれる
- 実売価格で 50S が明確に安い(2024年12月の価格改定から時間が経っている)
- 日帰りツーリングが中心で、休憩中に充電できる環境がある
- 本体は少しでも軽い方がよい(約64g)
迷ったときは、次のように考えるとよい。
- 各機種の単体レビューを詳しく読みたい → SENA 60S EVO レビュー/SENA 50S レビュー
- 無印 60S も含めて検討したい → SENA 60S vs 50S 比較/SENA 60S EVO vs 60S 比較
- SENA の5モデル全体で比べたい → SENA インカム おすすめ5選
規格・法律のポイント(技適)
インカムは、ヘルメット本体のような安全規格(JIS・PSC・SNELL など)の対象ではない。これらはヘルメットの帽体の保護性能に関わる規格で、インカムはヘルメットに付ける電子機器(無線機)だからだ。50S・60S EVO を選ぶうえで関係するのは、無線機としての技適(電波法に基づく技術基準適合証明)である。
- 日本国内で電波を出す無線機は、技適を取得していることが前提になる。
- 50S・60S EVO は、国内正規流通品(SENA Bluetooth Japan 取扱)であれば技適を取得した状態で流通している。
- 海外から個人輸入した並行輸入品は技適が未取得の場合があり、そのまま国内で使うと電波法上の問題が生じうる。保証・サポートの扱いも国内正規品と異なることがある。
特に 60S EVO は2026年8月発売の新しいモデルだ。国内価格が59,800円(税込)と確定しているので、海外通販で急いで手に入れる理由は乏しい。購入時は国内正規流通品かどうかを確認しておくと、技適・保証の面で安心だ。
購入方法
両機とも汎用インカムなので、基本的にどのヘルメットにも装着できる。取り付け・ペアリングの手順は、SENA および SENA Bluetooth Japan の公式マニュアル・公式動画に従ってほしい。初回の装着と初期設定だけは、時間に余裕をもって進めるのがおすすめだ。
60S EVO の国内発売は2026年8月1日(SENA プロショップ先行)、8月8日(全国バイクショップ)となっている(出典:SENA 新フラッグシップ「60S EVO」発売日・価格決定のお知らせ)。発売直後は在庫が読みにくいため、購入前に販売ページで在庫を確認してほしい。
ペアで購入する場合は、シングル2個ではなくデュアルパックの方が安い。50S・60S EVO のどちらもデュアルパックが用意されているので、価格を比べたうえで選ぶとよい。
実勢価格は時期やポイント還元で変わるため、最新の価格・在庫は各販売ページで確認するのが確実だ。
SENA 50S
SENA 60S EVO(シングルパック)
SENA 60S EVO(デュアルパック・2個セット)
よくある質問
Q. 60S EVO と 50S の違いを一言でいうと?
価格(シングル2,820円・デュアル11,720円)、通話時間、防水表記、Bluetooth バージョン、独自装備、重量、保証の7点が主な違いだ。逆に、ジョグダイヤルの操作系・グループメッシュ最大24人・通信距離2.0km・WAVE Intercom への対応・ユニバーサルクランプキットでの取り付け・汎用設計は両機で共通する。
Q. 2台まとめて買う場合も 60S EVO がいいですか?
判断は変わりうる。シングルの差は2,820円だが、デュアルパックでは11,720円まで開くからだ。50S のデュアルは2個ぶんより11,880円安く、60S EVO のデュアルは5,800円安いという割引幅の違いによる。1台なら「せっかくだから」で上げられる金額でも、2台では1万円を超える。予算の使い道を考え直す価値がある。
Q. 今から 50S を買っても損しませんか?
日帰り中心で、休憩中に充電できる環境があるなら、50S は今なお現行の選択肢だ。グループメッシュ最大24人・通信距離2.0km・ジョグダイヤル・WAVE Intercom という「仲間と話す」ための中核は 60S EVO と共通する。長距離・連泊・雨天走行が多いかどうかが分かれ目になる。
Q. WAVE Intercom は 60S EVO だけの機能ですか?
違う。50S も WAVE Intercom の対象モデルだ。50S 公式製品ページに「WAVE Intercom App に完全対応」と明記されており、公式の WAVE インターコム紹介ページでも対象に「50シリーズ」が挙げられている。同ページによれば他社インカムのユーザーやスマホ単体でも通話に参加できる。Wave の有無を理由に 60S EVO を選ぶ必要はない。
Q. 50S は Mesh 2.0 ですか、3.0 ですか?
MESH 3.0 に対応している。SENA 公式の MESH 3.0 対応リストに 50S-10 が「既対応(v2.6)」として明記されている(出典:SENA MESH 3.0 対応のお知らせ)。ファームウェアを更新すれば MESH 3.0 で使える。製品ページに「MESH2.0」と書かれたままなのは表記が古いためだ。ただし MESH 2.0 と 3.0 は互換性がないので、仲間と走るならグループ全員でバージョンを揃える必要がある。
Q. 50S と 60S EVO は互いに通話できますか?
※2026年8月1日 訂正:公開時は「SENA のメッシュは世代をまたいで接続できる」と書いていたが、これは公式の案内と食い違う誤りだったため訂正する。
できる。ただし条件がある。両機ともメッシュは MESH 3.0 に対応しているので、バージョンを揃えれば混在したまま一緒に走れる(50S はファームウェアの更新が必要)。
ただし、MESH 2.0 と MESH 3.0 に互換性はない。公式は「MESH 2.0のみ対応のデバイスとは接続できなくなります」と案内しており、片方が MESH 2.0 のままだとつながらない(出典:SENA MESH 3.0 対応のお知らせ)。走り出す前に、一緒に走る全員のバージョンを揃えておきたい。なお、メッシュではなく Bluetooth で接続する方法もある。
Q. 無印 60S とは何が違うのですか?
本記事で比較しているのは 50S と 60S EVO だ。両者の中間に無印 60S(シングル64,680円・税込)がある。無印 60S は Harman Kardon 音質・3年保証で、価格は 60S EVO より高い。詳しくは「SENA 60S EVO vs 60S 比較」を参照してほしい。
Q. 60S EVO はいつ買えますか?
国内発売は2026年8月1日(SENA プロショップ先行)、8月8日(全国バイクショップ)だ。発売直後は在庫が読みにくいため、販売ページで在庫状況を確認してほしい。
まとめ
SENA 60S EVO と 50S の違いを、公式スペックと両機のレビューから整理した。
- 共通点が多い:グループメッシュ最大24人・通信距離2.0km・ジョグダイヤル・WAVE Intercom への対応・汎用設計は両機で変わらない
- ★価格差は買う台数で変わる:シングル2,820円に対し、デュアルでは11,720円と約4.2倍に開く。「2,820円しか違わない」という感覚のままペア購入を決めると負担を見誤る
- 差は7点:価格・メッシュ世代・通話時間・音質と AI ノイズキャンセル・防水・Bluetooth/独自装備/重量・保証
- 50S の公式スペックには不一致がある:通話時間が SENA 公式サイト内で食い違っており、当サイトでは断定せず「要確認」とした(メッシュ世代は2026年8月1日に解決=50S も MESH 3.0 対応)
- 上位機が全部上ではない:本体重量は 50S が4g軽く、3年保証も短くはない
1台だけ買うなら 60S EVO。2,820円の上乗せで通話時間・防水・保証が一段上がる。2台まとめて買うなら 50S も十分に合理的で、浮いた11,720円を他の装備に回す判断もある。実売価格は変動するため、購入前に両機の販売ページを見比べてほしい。
SENA 50S
SENA 60S EVO(シングルパック)
SENA 60S EVO(デュアルパック・2個セット)
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出典・参考記事
- SENA 公式(日本):50S 製品ページ/50S 機能・仕様/50S パッケージ・価格/50S アクセサリー/60S EVO 製品ページ/60S EVO 機能・仕様/60S EVO パッケージ・価格/60S EVO 発売日・価格決定のお知らせ/WAVE インターコム/免責・製品保証
- 海外メディア:Motorcycle News:Is it really worth upgrading to the EVO?
- 第三者レビュー・インプレ:29rider:SENA 50S を Harman Kardon 音質でレビュー/Webikeプラス:SENA 50シリーズ徹底比較
- 自社記事:SENA 60S EVO レビュー/SENA 50S レビュー/SENA 60S vs 50S 比較/SENA 60S EVO vs 60S 比較
※価格・仕様・対応状況は SENA 公式および取得時点(2026年7月)の参考値。変動するため最新情報は各メーカー・各販売店で確認のこと。

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