【SENA 60X vs Cardo PACKTALK PRO 比較】2万円差は「操作を作り込むか、減らすか」で決まる
※本記事の画像はあくまでイメージです。実際の本体・フェイスプレートのカラーや配色は、SENA 公式サイト・Cardo 公式サイト(アーキサイト)でご確認ください。
インカムを最上位クラスで買うと決めたあと、最後まで残るのが「SENA と Cardo のどちらにするか」という迷いだ。
しかも今回の相手は、SENA が2026年9月に投入したばかりの 60X(59,800円・税込)と、Cardo の現行フラッグシップ PACKTALK PRO(79,800円・税込)。価格は2万円違う。スペック表を並べても、メッシュの人数も通話時間も音響ブランドも軸がバラバラで、「で、結局どっちが自分に合うのか」が見えてこない。
この記事では、両社の公式スペックをもとに
- 操作の思想が正反対であること(手で操作するか、操作そのものを減らすか)
- 充電と電池の考え方、そして 60X の「置くだけ充電」に潜む落とし穴
- 2万円差──2台まとめて買うと 36,000円差に開くこと
- どちらが「今、買えるのか」という現実的な話
を整理する。読み終えるころには、スペックの優劣ではなく自分の走り方でどちらかを選べるようになるはずだ。
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。商品リンクから購入された場合、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。評価・紹介内容は公式スペックと第三者レビューに基づく独自の調査によるもので、報酬の有無で内容を変えていません。
結論:手で操作したいなら 60X、操作を減らしたいなら PACKTALK PRO
先に結論を出す。この2機種は、走行中に「自分が何をするか」が正反対に設計されている。
SENA 60X が向く人
- グローブのまま手で確実に操作したい。SENA 初の新開発ジョイスティックとカスタムボタン2つに魅力を感じる
- 1泊以上のツーリングが多く、Bluetooth 最大29時間/メッシュ 最大19時間という電池の余裕がほしい
- 充電のたびにケーブルを挿すのが面倒で、Qi 規格対応のワイヤレス充電を使いたい
- 予算を2万円抑えたい。あるいは2台まとめて買うので 36,000円の差が重い
Cardo PACKTALK PRO が向く人
- 走行中はできるだけ手を動かしたくない。「ヘイ、カルド」の日本語ボイスコマンドと、IMU による自動電源オン/オフで操作の回数そのものを減らしたい
- 衝撃検知という、他社にない安全機能に価値を感じる
- ヘルメットに付けっぱなしにするので、約55g という軽さを優先したい
- 3年間のメーカー保証という、年数が明記された安心がほしい
⚠️ ひとつ先に断っておく。「60X は声で操作できない」という意味ではない。SENA のグローバル公式には 60X の仕様として “Enhanced Voice Commands” の記載がある。ただし日本公式には音声操作の記載がなく、対応言語も日・米いずれの公式にも書かれていない。一方 Cardo は日本語対応を含む7言語を日本の公式ページで明記している。つまり「日本語で声で操作できると公式に確認できるのは PACKTALK PRO だけ」という状態だ。この記事ではその線を越えて断定しない。
自分に近いほうが見えたなら、価格と在庫だけ先に確かめておくと読み進めやすい。
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SENA 側が 60S EVO でもいい、という人へ。 60X と 60S EVO はメーカー希望小売価格が1円も違わない。60S EVO と PACKTALK PRO の対決は、メッシュの人数・音質・保証といった性能スペックの内訳が焦点になるため、そちらは SENA 60S EVO vs Cardo PACKTALK PRO 比較 に分けてある。SENA 内で 60X と 60S EVO のどちらかを決めたいなら SENA 60X vs 60S EVO 比較 が近い。
SENA 60X と Cardo PACKTALK PRO の基本情報
まず両機の位置づけと公式スペックを押さえる。
| 項目 | SENA 60X | Cardo PACKTALK PRO |
|---|---|---|
| ブランド/日本総代理店 | SENA / 株式会社インターソリューションマーケティング | Cardo / 株式会社アーキサイト |
| 位置づけ | 60シリーズの最新モデル | Cardo の現行フラッグシップ |
| 価格(シングル・税込) | 59,800円 | 79,800円 |
| 価格(2台セット・税込) | 113,800円 | 149,800円 |
| 型番 | 0411374(デュアル:0411375) | PTP00001(2個セット:PTP00101) |
| 発売 | 2026年9月4日(プロショップ先行)/9月11日(全国) | 2024年8月9日 |
| 操作 | 新開発ジョイスティック+カスタムボタン2 | ボイスコマンド(7言語・日本語対応)+自動オン/オフ+物理ボタン |
| 音響 | Sound by BOSE(40mm・厚9mm) | JBL(直径45mm・厚10mm) |
| 通信 | Mesh 3.0/2.0・Bluetooth 5.3 | DMC 第2世代・Bluetooth 5.2 |
| 重量 | 68g | 約55g |
| 防水 | IPX7 | IP67 |
| 保証 | 限定生涯保証 | 3年間 |
(出典:SENA 60X パッケージ/SENA 60X 仕様/SENA 60X 発売日・価格決定のお知らせ/Cardo PACKTALK PRO 製品ページ/Cardo 公式ストア。いずれも2026年9月9日確認)
⚠️ 60X を「60S EVO の上位機」「後継機」とは書けない。 SENA 公式は 60X を「最先端のフラッグシップ」と紹介しているが、60S EVO との序列や置き換えには一切触れていない。価格も 59,800円で完全に同額だ。新しい=上位とは限らない。
実勢価格や在庫は販売店によって異なる。最新の価格は各販売ページで確認してほしい。
この2機種のどちらかを選ぶと得られること
7〜8万円のインカムを買って手に入るのは、「音が良くなる」ことだけではない。この2機種に共通して得られる価値は、大きく3つある。
- 走行中の手間が減る。 60X はジョイスティックで操作を確実にし、PACKTALK PRO は声と自動化で操作の回数自体を減らす。どちらも「グローブのまま、迷わず操作する」という同じ問題に、違う答えを出している
- 電池と充電を気にする時間が減る。 60X は最大29時間の連続通話と Qi ワイヤレス充電、PACKTALK PRO は20分の充電で2時間走れるクイック充電。アプローチは逆だが、どちらも「充電で旅程を縛られない」ための設計
- 万一のときの備えと、長く使う保証がつく。 PACKTALK PRO は衝撃検知で緊急連絡先へ通知し、3年保証。60X は限定生涯保証をうたう。安全装備として長期に使う前提の作りになっている
以下では、この3つの価値が本当に機能するのかを、価値ごとに公式の根拠で確かめていく。
いちばん大きな違いは「操作を作り込むか、操作を減らすか」
1つ目の価値「走行中の手間が減る」を支えるのが、この節だ。そしてここがこの2機種の最大の分かれ目でもある。
SENA 60X:新開発ジョイスティック+カスタムボタン2
60X は、SENA として初めてジョイスティックを採用した機種だ。公式はこう説明している。
60X は新開発ジョイスティックを採用。クセになる操作感で、グローブを着けたまま思い通りに操作できる。さらに2つのカスタムボタンで、よく使う機能へ素早くアクセス。
(出典:SENA 60X 製品ページ・2026年9月9日確認)
カスタムボタンは、スマートフォンアプリ(Sena Motorcycles)からよく使う機能を割り当て直せる。つまり 60X の答えは、「手で操作する前提で、その手の操作を徹底的に作り込む」だ。
Cardo PACKTALK PRO:日本語ボイスコマンドと自動電源オン/オフ
PACKTALK PRO の答えは逆方向にある。そもそも操作しなくて済むようにする。
- ボイスコマンド:「ヘイ、カルド 〇〇」と話しかけることで、音量調整・マイクミュート・ラジオ/音楽の切替・Siri/OK Google の起動ができる。7言語対応で、日本語を含む
- 自動電源オン/オフ:「IMU センサーがインカム本体の移動や静止を感知し、インカムの操作をすることなく自動的に電源をオン/オフします」
(出典:Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)
ハンドルから手を離さずに音量を変えられること、乗り出せば勝手に電源が入ること。この2つは、走行中の「操作という行為」そのものを減らす。
なお PACKTALK PRO も物理ボタンを捨てたわけではない。公式は「計算されたボタン配置と、指を引っ掛けるようなボタン形状により、グローブを装着した状態でもインカム操作が簡単です」と書いている。声だけの機械ではない。
公平のために書いておくこと(情報の非対称)
ここは誤解されやすいので、はっきり書いておく。
60X にも音声操作と自動電源の記載はある。ただし日本公式ではない。
| 項目 | SENA 60X | Cardo PACKTALK PRO |
|---|---|---|
| 音声操作 | グローバル公式に “Enhanced Voice Commands” の記載あり。日本公式に記載なし・対応言語は日/米とも記載なし | 日本公式に7言語・日本語対応・「ヘイ、カルド」と明記 |
| 自動電源オン/オフ | グローバル公式の仕様に “Automatic Power On/Off” の記載あり。日本公式に記載なし | 日本公式に IMU による自動オン/オフと明記 |
(出典:SENA(US) 60X/SENA 60X 製品ページ/Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)
つまり「60X は音声操作に非対応」ではない。正確には「日本語で声で操作できることを公式で確認できるのは PACKTALK PRO だけ」だ。日本語の音声操作を購入の決め手にするなら、この差は無視できない。逆に、そこにこだわらないのであれば、60X 側を減点する理由にはならない。
自分の走り方はどちらに近いか
判断はシンプルにできる。
- 走行中にハンドルから手を離すのが不安/信号待ちでまとめて操作する → 声と自動化が効く PACKTALK PRO
- 手探りでも確実にカチッと操作したい/音量やスキップを頻繁にいじる → ジョイスティックの 60X
- 冬にぶ厚いグローブを使う → どちらも「グローブ前提」を公式にうたっている。ここは引き分けとして、他の軸で決めていい
充電と電池:置くだけ約1.5時間か、20分で2時間か
2つ目の価値「充電で旅程を縛られない」の裏づけがここだ。両機は充電に対する答えも正反対である。
SENA 60X:Qi 対応で約1.5時間。ただし充電器は同梱されない
60X は USB Type-C でも Qi ワイヤレスでもどちらも約1.5時間で充電できる(出典:SENA 60X 仕様・2026年9月9日確認)。ケーブルを挿す手間が消えるのは、毎日使う人ほど効く。
⚠️ ただし、ここに落とし穴がある。60X のパッケージ(2026年9月9日確認)の同梱物に、ワイヤレス充電器(Qi パッド)の記載はない。充電関連で入っているのは USB Type-C 充電ケーブルだけだ。「置くだけ充電」は、箱を開けたその日にはできない。別途 Qi パッドを用意する必要がある。
互換条件はグローバル公式が「Qi-certified chargers(Qi 認証済みの充電器)」と明記している。ただし出力(W数)の条件までは日・米いずれの公式にも記載を確認できなかったため、「手持ちのパッドで約1.5時間で充電できる」とまでは言えない。ここは購入前に確認したい点だ。
Cardo PACKTALK PRO:20分の充電で最大2時間通話
PACKTALK PRO 側の答えはクイック充電だ。公式は「20分の充電で最大2時間通話可能」と明記している(出典:Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)。
これは昼食の休憩中に充電すれば午後が走れるという発想だ。総容量で殴るのではなく、こまめに継ぎ足す運用に向いている。
通話時間 29時間と13時間をどう読むか
数字だけ見れば 60X の圧勝に見える。だが条件をそろえて読む必要がある。
| 項目 | SENA 60X | Cardo PACKTALK PRO |
|---|---|---|
| 通話時間 | Bluetooth 最大29時間/メッシュ 最大19時間 | 最大13時間 |
| モードの内訳 | 公式がモード別に公表 | 公式にモードの内訳の記載なし |
60X はモードごとに数字を分けて公表しているが、PACKTALK PRO の「最大13時間」がどのモードでの値なのかは公式で確認できなかった。したがって「29時間 対 13時間で2倍以上長い」という比べ方は正確ではない。メッシュ同士なら 19時間 対 13時間で、差は縮まる可能性がある。
実務で考えるとこうなる。日帰りツーリングなら、どちらも1日は保つ。 差が出るのは1泊以上だ。60X はメッシュ 19時間で2日目の午前まで届く計算になるが、PACKTALK PRO は宿での充電が前提になる。ただし PACKTALK PRO は20分で2時間ぶん回復するので、宿に着いてから寝るまでの間に充電できれば実用上の問題は起きにくい。
「充電の方式そのもの」をもっと深く比べたい人は、Qi とマグネット式クレードルを正面から突き合わせた SENA 60X vs B+COM 7X EVO 比較 が近い。
安全機能とサイズ:衝撃検知と、13g の差
3つ目の価値「万一の備えと長く使う保証」を支える節だ。
衝撃検知は PACKTALK PRO だけ
PACKTALK PRO には、IMU センサーで事故の衝撃を検知し、あらかじめ登録した緊急連絡先へ SMS を送る機能が搭載されている。Cardo はこれを「インカム業界初の衝撃検知機能」と説明している(出典:Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)。60X の公式スペックに、これに相当する機能の記載はない。
当サイトはバイク用安全装備を扱うので、この機能は正面から評価したい。ソロツーリングが多い人、家族に心配されている人にとって、2万円差の相当部分はここに払う金だと考えていい。
ただし過大評価はしないでほしい。これは事故を防ぐ装置ではない。そして、必ず通報される装置でもない。スマートフォンとの接続や通信圏内であることといった前提が要るうえ、公式も検知の条件をすべて公開しているわけではない。あくまで補助であり、プロテクターやエアバッグの代わりにはならない。
重量 68g と 約55g──13g をどう考えるか
60X は 68g、PACKTALK PRO は 約55g。差は13g で、PACKTALK PRO のほうが軽い。
13g は数字にすると小さいが、ヘルメットの側面という、首への負担が出やすい位置に付く重さである点は押さえておきたい。長時間走る人ほど効いてくる。
なお 60X の重量は、日本公式が 68g、グローバル公式が 58g と食い違っている。この記事では日本正規品の値として日本公式の 68g を採用した。もし 58g が正しければ差は3g まで縮まる。どちらが正なのかは公式に確認するのが確実だ。
その他、メッシュの人数(24人/15人)・音響ブランド(BOSE/JBL)・保証の考え方といった性能スペックの内訳は、SENA 60S EVO vs Cardo PACKTALK PRO 比較 で詳しく分解している。60S EVO は 60X と同額・同スペックの部分が多いため、そちらがそのまま参考になる。
総合比較表
ここまでの根拠を一覧で整理する。
| 項目 | SENA 60X | Cardo PACKTALK PRO |
|---|---|---|
| 価格(シングル・税込) | 59,800円 | 79,800円 |
| 価格(2台セット・税込) | 113,800円 | 149,800円 |
| 操作方式 | ジョイスティック+カスタムボタン2 | ボイスコマンド7言語(日本語対応)+自動オン/オフ+物理ボタン |
| 日本語の音声操作 | 日本公式に記載なし(グローバル公式に音声コマンドの記載あり・言語不明) | 日本公式に明記 |
| 通話時間 | Bluetooth 29時間/メッシュ 19時間 | 最大13時間(モードの内訳は記載なし) |
| 充電 | USB Type-C 約1.5時間/Qi ワイヤレス約1.5時間(Qi パッドは別売) | 20分で最大2時間通話のクイック充電 |
| メッシュ最大人数 | グループメッシュ 最大24人 | DMC 最大15人 |
| 通信距離 | 2.0km(見通しの良い環境) | ユニット間1,600m/グループ8,000m |
| 音響 | Sound by BOSE(40mm・厚9mm) | JBL(45mm・厚10mm) |
| 重量 | 68g(グローバル公式は58g) | 約55g |
| 防水 | IPX7 | IP67(防塵も含む) |
| Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
| 安全機能 | 記載なし | 衝撃検知(IMU)+緊急連絡先へSMS |
| 保証 | 限定生涯保証 | 3年間 |
⚠️ 通信距離を単純に比べないでほしい。 60X の「2.0km」と PACKTALK PRO の「1,600m」は、測定条件が公式にそろっていない。数字の大小がそのまま実際のつながりやすさの差にはならない。
⚠️ 「つながる人数」と「同時に話せる人数」は別だ。 SENA 公式は「同じグループ内で同時に発話できる最大人数は6人まで」と明記している(出典:セナ・メッシュとは?・2026年9月9日確認)。24人は「つながれる人数」であって、会話が成立する人数ではない。なお PACKTALK PRO 側の同時発話の制限は公式で確認できなかったため、人数だけで優劣を決めないのが安全だ。
規格・法律のポイント(技適)
インカムはヘルメットではないので、PSC や JIS といったヘルメットの安全規格は対象外だ。論点は電波法の技術基準適合証明(技適)に絞られる。
日本国内で電波を出す機器は、技適を取得したものを使う必要がある。結論から言えば、両機とも国内正規品は問題ない。
- SENA 60X:仕様ページの認証欄に J-MIC の記載があり、これが日本向け認証にあたる
- Cardo PACKTALK PRO:公式が明確に記載している。「本製品は、総務省令で定める第2条第19号に規定する特定無線設備に該当し、電波法に基づく技術基準適合認証(登録証明機関による工事設計認証)済みの製品であり、本体および本体ラベルに技適マーク及び工事設計認証番号を記載しております」(出典:Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)
⚠️ 注意したいのは並行輸入品だ。海外向けの個体は日本の技適を取得していないことがあり、その場合は国内で使うと電波法に触れるおそれがある。正規代理店(SENA=インターソリューションマーケティング/Cardo=アーキサイト)の流通品を選べば、この心配はない。
どちらを選ぶべきか(用途別)
SENA 60X がおすすめな人
- 手で確実に操作したい人。ジョイスティックとカスタムボタン2で、走行中も手探りで操作できる
- 1泊以上のツーリングが多い人。メッシュ 19時間・Bluetooth 29時間の余裕は素直に効く
- ケーブルを挿すのが面倒な人。Qi パッドを別途用意すれば、置くだけで充電できる
- 予算を抑えたい人。2万円、2台なら36,000円の差は大きい
- 大人数のツーリングに参加する人。グループメッシュ最大24人は 15人より広い(ただし同時発話は6人まで)
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Cardo PACKTALK PRO がおすすめな人
- 走行中に手を動かしたくない人。日本語ボイスコマンドと自動電源で、操作の回数そのものが減る
- ソロツーリングが多い人。衝撃検知と緊急連絡先へのSMSは、単独行の備えになる
- 軽さを優先する人。約55g は 60X より13g 軽い
- 保証の年数がはっきりしていてほしい人。3年間と明記されている
- すでに Cardo を使っていて、機材をそろえたい人
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迷ったときは
判断に迷ったら、次の順で考えるといい。
- ソロで走ることが多いか。 多いなら衝撃検知のある PACKTALK PRO に寄せる
- 走行中にどれくらい操作するか。 音量やスキップを頻繁にいじるならジョイスティックの 60X、ほとんどいじらないなら声と自動化の PACKTALK PRO
- 2台まとめて買うか。 買うなら36,000円差が重い。予算優先なら 60X
それでも決まらないなら 60X を勧める。 2万円安く、電池が長く、メッシュの人数も多い。PACKTALK PRO を選ぶ理由は「衝撃検知」と「日本語ボイスコマンド」と「軽さ」に集約されるので、その3つに2万円を払う気があるかどうかが分かれ目になる。
価格・購入方法
シングルは2万円差、ペアでは36,000円差に開く
価格を並べるとこうなる。
| 数量 | SENA 60X | Cardo PACKTALK PRO | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1台(税込) | 59,800円 | 79,800円 | 20,000円 |
| 2台セット(税込) | 113,800円 | 149,800円 | 36,000円 |
(メーカー希望小売価格・2026年9月9日確認)
注目したいのは、2台まとめて買うと差が20,000円から36,000円へ広がることだ。夫婦やツーリング仲間のぶんを同時に買うつもりなら、判断の重みが変わる。
なお、2台セットは両機とも単品2つ分より安くなる。
| 製品 | 1台あたり(2台セット) | 単品との差 |
|---|---|---|
| SENA 60X | 56,900円 | 2,900円お得 |
| Cardo PACKTALK PRO | 74,900円 | 4,900円お得 |
割引の額そのものは PACKTALK PRO のほうが大きい。それでも総額では36,000円の開きが残る、という関係だ。
入手性:公開時点で「買える形」が違う
もうひとつ、実務的な話をしておく。
2026年9月9日時点で、Cardo 公式ストア(アーキサイト)では PACKTALK PRO のシングルが売り切れ、2個セットは購入可能という状態になっている(出典:Cardo 公式ストア PACKTALK PRO/同 2個セット)。
一方 60X は、2026年9月4日に SENA プロショップで先行販売が始まり、9月11日から全国のバイクショップで一般販売される(出典:SENA 発売日・価格決定のお知らせ)。
⚠️ これは Cardo 公式ストアに限った話だ。 Amazon・楽天市場・バイク用品店には在庫があることも多く、「PACKTALK PRO は買えない」という意味ではない。在庫は日々変動するので、購入時点で各販売ページを確認してほしい。1台だけ欲しくて急いでいるなら、公式ストア以外も見るといい。
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よくある質問(FAQ)
Q. SENA 60X は日本語の音声操作に対応している?
A. 公式で確認できない。SENA のグローバル公式には 60X の仕様として “Enhanced Voice Commands” の記載があるが、日本公式には音声操作の記載がなく、対応言語も日・米いずれの公式にも書かれていない。日本語の音声操作を購入の決め手にするなら、日本語対応を明記している PACKTALK PRO のほうが確実だ。
Q. 60X の Qi 充電器はどれを買えばいい?
A. グローバル公式が示している条件は「Qi 認証済みの充電器」であることだけだ。出力(W数)の条件までは公式に記載がないため、特定の製品を断定して勧められない。購入前に SENA へ確認するのが確実だ。なお Qi パッドは 60X に同梱されていない。
Q. 60X と PACKTALK PRO は互いにつながる?
A. メッシュ同士ではつながらないが、Bluetooth のユニバーサル接続でなら通話できる。SENA の Mesh と Cardo の DMC は方式が異なるため、メッシュの機能をそのまま共有することはできない。
PACKTALK PRO は「ユニバーサル接続(他社インカムとの接続・通信)対応」と公式に明記している。ただし「機種や使用環境によりうまく作動しない場合があります」という注記が付く。さらに、圏外から戻ったときの自動再接続について「他社インカムと接続した場合にも働く機能ですが、その場合は自分側からインカム通話を開始する必要があります」とも書かれている(出典:Cardo PACKTALK PRO 製品ページ・2026年9月9日確認)。
つまりつながるが、メッシュ本来の快適さは失われる。いつも同じ相手と走るなら、グループ全員でブランドをそろえたほうが満足度は高い。
Q. 衝撃検知があれば、事故のとき必ず通報される?
A. そうとは言えない。衝撃検知はスマートフォンとの接続や通信環境といった前提のうえで動く補助機能であり、あらゆる転倒・事故を検知して確実に通報することを保証するものではない。プロテクターやエアバッグの代わりにはならない。あくまで「あれば心強い備え」として捉えてほしい。
Q. 60S EVO ではなく 60X を選ぶ理由は?
A. 60X と 60S EVO は価格が完全に同額(59,800円/113,800円)で、差はジョイスティック操作・Qi ワイヤレス充電・薄さ・Bluetooth 通話時間の4点に絞られる。新しいから上位、という関係ではない。詳しくは SENA 60X vs 60S EVO 比較 で分解している。
まとめ
SENA 60X と Cardo PACKTALK PRO は、同じ「最上位インカム」でありながら、走行中にライダーが何をするかの設計が正反対だ。
- 60X は「操作を作り込む」。新開発ジョイスティックとカスタムボタン2で、グローブのまま手で確実に操作する。電池も Bluetooth 29時間/メッシュ19時間と長く、Qi 対応で充電も置くだけ(ただし Qi パッドは別売)
- PACKTALK PRO は「操作を減らす」。日本語を含む7言語のボイスコマンドと IMU による自動電源で、そもそも手を動かす回数を減らす。約55g と軽く、衝撃検知と3年保証がつく
- 価格差は1台で20,000円、2台で36,000円。この差は主に衝撃検知・日本語ボイスコマンド・13g の軽さに払う金だと考えていい
- 迷ったら 60X。安く、電池が長く、人数も多い。PACKTALK PRO を選ぶのは、上の3点に価値を感じたときだ
最後にもう一度だけ。「60X は声で操作できない」とは書いていない。日本公式に記載がないので断定を避けている、というだけだ。ここを正しく理解したうえで選んでほしい。
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- 【SENA 60S EVO vs Cardo PACKTALK PRO 比較】最上位メッシュはどっち|人数・通話時間・安全機能で選ぶ──本記事が扱わなかったメッシュ人数・音質・保証の内訳はこちら。60S EVO は 60X と同額なので、そのまま比較の参考になる
出典・参考記事
SENA 公式(日本)
SENA 公式(グローバル)
Cardo 公式(アーキサイト/日本正規代理店)
- PACKTALK PRO 製品ページ
- Cardo の最上級インカム「PACKTALK PRO」を発売(2024年8月9日)
- Cardo 製品ラインアップ
- Cardo 公式ストア PACKTALK PRO
- Cardo 公式ストア PACKTALK PRO 2個セット
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